『ゲーム・オブ・スローンズ』の前日譚シリーズとして世界中を熱狂させている『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』。そのシーズン3に向けて、ショーランナー兼製作総指揮のライアン・J・コンダルは、持てるすべての手段を尽くして規格外の映像化に挑んでいる。

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    テレビ史に誇る狂気的な海戦

    新シーズンの制作に費やされたのは、314日間に及ぶ気の遠くなるような撮影期間、25トン以上のプロパンガス、数百人もの俳優、そして数え切れないほどの実物大セットだ。これだけの数字を見ても、本作がテレビドラマの枠を超えた歴史的スケールで展開されていることが容易に伝わってくるだろう。

    第1話は、原作ファンにとっても待望のガレットの海戦へとダイレクトに突入する。週末に開催されたATX TVフェスティバルの新シーズン初公開イベントに登壇したコンダルは、この戦いが極めて壮大なものになると予告した。

    「第1話の大部分は、実写で撮影されている」と明かす。「キャストは実際に水の中に浸かり、実物として制作された複数の船のセットが互いに影響し合っているんだ。そこに炎やドラゴンといったすべての要素が編み込まれることで、まるで同じ場所、同じ時間に同時に起きているかのような臨場感が生まれる。この1話を形にするために設計し、実現方法を必死に突き止めた事柄だけでも、本当にクレイジーな挑戦だったよ」

    コンダルが『ゲーム・オブ・スローンズ』ユニバースにおいて、これまでに試みられたほぼすべての描写よりも激しいと考えている最大の偉業が、この戦闘における海戦シーンである。

    「最大のポイントは、水を使う撮影用タンクだった。今回の制作では2つのタンクを使用している。一つは、船が航行しているシーンのための水なしのタンクだ。そこには海の動きに合わせて船が揺れたり、縦揺れや左右の首振りをしたりする特製の回転台が設置されており、後からデジタルで水を加えている」

    さらに、リアルな質感を追求するための工夫は続く。

    「アクションの中には、人が水に落ちるなど、実際に水との相互作用が必要なものもあった。そこが、私たちが最も頭を悩ませて設計した部分だ。日常的に目にする中世の海戦映画の多くには火薬が絡んでいるが、この世界には火薬が存在しない。そのため、遠距離武器で攻撃するには互いに極限まで近づかなければならず、体当たりや乗り込み用の踏み板など、あらゆる肉弾戦が絡んでくる。それらが本物であると感じられるように、すべての動きを計算し尽くさなければならなかったんだ」

    実際、コンダルはこれが「これまでに作られたテレビ番組の中で最も狂気的なエピソードの一つ」であることに賭けてもいいと考えている。そして、それが非常に高いハードルを掲げた大言壮語であることも、もちろん自覚している。

    「これが私の墓碑銘に刻まれることになるかもしれないとは分かっているけれど、制作プロセスの観点から言えば、本当にその言葉通りだと思っている」と笑う。「関わったすべての職人やスタッフによる、芸術的なレベルでの映画制作の素晴らしい成果だ。それこそが、誰もが驚く部分になると思う。私たちは映像で何でもできる時代に生きていて、多くの人の脳はただ“ああ、これは全部CGだ“”と考えてしまいがちだからね。今や多くの人々が大規模なテレビ番組を作っているけれど、これが私たちがこれまでに手がけた中で間違いなく最大のものだ」

    『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン シーズン3』(原題:House Of The Dragon)配信情報

    ハウス・オブ・ザ・ドラゴン シーズン3ハウス・オブ・ザ・ドラゴン シーズン3

    【配信開始日時】2026年6月22日(月)第1話配信(以降毎週1話ずつ配信、全8話、字吹同時配信)
    【配信形態】見放題

    『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』シーズン1~2はU-NEXTで独占配信中。(海外ドラマNAVI)

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