俳優の北村匠海、吉沢亮、横浜流星が6月1日、都内で開催された「第35回日本映画批評家大賞授賞式典」に出席。北村は映画『愚か者の身分』、吉沢は映画『国宝』で共に主演男優賞を受賞した。また、『国宝』で吉沢と共演した横浜は助演男優賞を受賞し、それぞれ喜びを語った。
【写真】スーツスタイルで登壇した北村匠海、吉沢亮、横浜流星 第35回日本映画批評家大賞授賞式<フォトギャラリー>
日本映画批評家大賞は、1991年に水野晴郎が発起人となり、淀川長治、小森和子といった映画批評家たちによって設立された、映画人が映画人に贈る映画賞。第35回となる今回は、「問うたびに、深くなる輝き。」をテーマに授賞式が行われた。
北村は、映画『愚か者の身分』で主演男優賞を受賞。感想を求められ「なぜ自分なのか、というのが一番最初に率直に抱いた感情ではありました」と打ち明けた北村は、「選考理由を読ませていただいたところ、自分がこれまで歩んできた役者の人生を全肯定してくれる言葉たちが並んでいて『僕は間違っていなかったんだな』と、自分が歩んできた道を自分も少し褒めることができる時間でした」としみじみ口にした。
また、半分以上のシーンで目を覆って演技をしていたことについて聞かれると「僕が芝居で一番大事にしているのが目の芝居」とした上で、「オファーいただいた時に『見えない先を知りたい』と思った」と吐露。「撮影している時も本当に物理的に見えない生活をしていたりとか。その中で、自分の中で新たに芽生えた芝居の境地というものもあった」と振り返った。
吉沢は、映画『国宝』で主演男優賞を受賞。マイクの前に立つと「去年も実は同じ賞をいただきまして、この場に立たせていただいていて、まさか今年もいただけるとは思っていなかったので非常にうれしいです」と喜びを語った。
続けて「今日は流星と、そして友達の匠海と一緒に、ということで」と横浜、北村とともに授賞式に登壇する喜びを語りながらも、「さっきすごい良いスピーチをしていて『やめてくれよ、次の僕のこと考えてくれ』と思った」と苦笑。一方で「そんな素晴らしいお二人とこの場に立てて非常にうれしく思います」と微笑んだ。
『国宝』のロングヒットには「できるだけ多くの方の心に残るような作品を作ろうという思いで当然作ってはいるんですけど、まさかこんなにもたくさんの方に愛していただける作品になるとは思ってもなかった」とコメント。「実はまだ公開が続いている、というこの状況も、僕自身、全然信じられないというか、本当にたくさん愛してくださった皆様に感謝しかないです」とし、「どの現場に行っても『国宝』の話をしてくださるというのが、こんな経験今までになかったので、本当にすごい現象が起きているなというのは日々実感しています」と心境を明かした。
映画『国宝』で吉沢と共演した横浜は、同作で助演男優賞を受賞。トロフィーを受け取った横浜は「映画『正体』ではたくさんの方々に支えられていくつかの賞をいただいてきたんですけれども、その感謝を胸に、2025年は『国宝』、『片思い世界』という作品で助演という形で、助演とは何なのかを考え、向き合い続けてきた一年でした」と2025年の活動を振り返った。
さらに「日本映画批評家大賞でこのように評価をいただけたことはとても嬉しく、報われたような思いです。今後も日本映画を発展させられるよう、作品、命で役を生きていきます」と断言。そして「今年も秋に『汝、星のごとく』という作品が公開されますので、『国宝』のように、とはいかなくても、たくさんの方たちに映画館に足を運んでいただけるよう努めたいと思いますし、またこの場に戻ってこられるよう精進します」と語っていた。
「第35回日本映画批評家大賞」受賞作品・受賞者は以下の通り。
作品賞:『愚か者の身分』(永田琴監督)
監督賞:永田琴監督『愚か者の身分』
主演男優賞:北村匠海『愚か者の身分』
主演男優賞:吉沢亮『国宝』
主演女優賞:岸井ゆきの『佐藤さんと佐藤さん』
助演男優賞:横浜流星『国宝』
助演女優賞:二階堂ふみ『遠い山なみの光』
ドキュメンタリー賞:『みらいのうた』(エリザベス宮地監督)
アニメーション作品賞:映画『ChaO』(青木康浩監督)
新人監督賞:小島央大監督『火の華』
新人男優賞(南俊子賞):林裕太『愚か者の身分』
新人女優賞(小森和子賞):南琴奈『ミーツ・ザ・ワールド』
脚本賞:熊谷まどか・天野千尋『佐藤さんと佐藤さん』
編集賞(浦岡敬一賞):大川景子『旅と日々』
松永文庫賞(特別賞):NPO法人メディア・アクセス・サポートセンター
ゴールデン・グローリー賞(水野晴郎賞):田中泯『国宝』
ダイヤモンド大賞(淀川長治賞):長塚京三『敵』
