北斎館(長野県上高井郡小布施町)で、「浮世絵百物語 ゾッとする北斎の絵」が6月17日から開催されます。
葛飾北斎は読本挿絵などを中心に様々な幽霊・妖怪を描きました。本展では北斎が活躍した江戸時代に流行した怪談を語る催し「百物語」をモチーフに展示を構成し、幽霊・妖怪・怪談に関わる作品を展示します。さらに怪談では欠かせない要素である「恐怖」にも着目し、恐ろしさを感じる作品も合わせて100点披露されます。ぜひ、ゾッとする北斎の絵をご覧になって夏の涼を楽しんでみてはいかがでしょうか。
葛飾北斎「生首」北斎館所蔵
浮世絵百物語 ゾッとする北斎の絵
会場:北斎館(長野県上高井郡小布施町小布施485)
会期:2026年6月17日(水)~7月26日(日)
開館時間:9時~17時(最終入館16時半)
休館日:会期中無休
観覧料:大人1200円/高校生・大学生500円/小中学生300円
アクセス:
長野電鉄小布施駅から徒歩約12分
信州中野ICまたは小布施スマートICから車で約5~10分
詳細は、北斎館公式サイトまで。
見どころ
1. 北斎が描いた様々な怪談
北斎が挿絵を手がけた読本の中には実は怪談がたくさんありました。非業の死を遂げた女性・お沢が祟りをなす『近世怪談霜夜星』のような怪談を主軸とした物語や、地域の不思議な話や怪談を集めた随筆集『北越奇談』など様々な怪談が紹介されます。
柳亭種彦著・葛飾北斎画「近世怪談霜夜星巻四 おさはかまくらのちにたゝりをなしさま々のばけものいづるさとびとおそるゝところ」北斎館所蔵
曲亭馬琴著・葛飾北斎画「新累解脱物語 巻五 藻にすむ虫」北斎館所蔵
2. 多種多様な幽霊
怪談の主役となることも多い幽霊も北斎はたくさん描きました。祟る幽霊や悲しむ幽霊など様々な幽霊を描いた作品も展示されます。
小枝繁著・葛飾北斎画「經島履歴松王物語 巻二 横笛が怨鬼夫を慕ふ」北斎館所蔵
小枝繁著・葛飾北斎画「寒燈夜話小栗外伝 巻十 夫婦臥房に怪を見る」北斎館所蔵
3. 恐ろしくもユーモラスな妖怪
怪談に頻繁に登場する妖怪は『北斎漫画』に描かれた愉快なものから人を食らう狒々のような恐ろしいものまであります。本展では北斎が描く河童やかまいたち、天狗、鵺、ろくろ首、鬼など様々な妖怪を見ることができます。
葛飾北斎「北斎漫画 十二編 ろくろ首」北斎館所蔵
振鷺亭著・葛飾北斎画「阥阦妹背山 巻之四 芳野王、妖怪を現して鱶七の智勇をためす」北斎館所蔵
江戸時代の人々を震え上がらせた「百物語」の世界が、北斎の圧倒的な筆致によって現代に蘇ります。血の滴るような「生首」の写実性から、どこか愛嬌を感じさせる「ろくろ首」まで、北斎が描き出した「恐怖」のバリエーションは驚くほど豊かです。本展では北斎館の貴重な作品群から厳選された100点が公開。幽霊や妖怪たちが織りなす怪異の世界を存分に堪能することができます。蒸し暑い季節、北斎が描いたゾッとするほど美しい、そして恐ろしい物語に触れて、ひとときの涼を楽しんでみてはいかがでしょうか。北斎の想像力の深淵に触れる絶好の機会となるはずです。(美術展ナビ)
