5歳から芸能活動をはじめ、2023年「怪物」、2025年には「国宝」で吉沢亮さん演じる歌舞伎役者・喜久雄の幼少期から青年期を演じ、数々の賞を受賞している俳優の黒川想矢さん。6月19日には次の出演作、映画「免許返納!?」が公開されます。現在16歳。自身の演技への「向き合い方」を聞きました。※後編<若手俳優・黒川想矢が仲よしの友人に相談したこととは? 「俳優なんだから、陽キャを演じてがんばれと言われました」>に続く

    【写真】幼いときの黒川想矢さんはこちら(ほか全3枚)

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    役になって、その場の空気を感じています
    大変だと感じたのは、演技ではなく「感じる」こと

    役になって、その場の空気を感じています

    ――5歳から芸能事務所に所属されていたのですね。

     はい。「いろいろな世界を見てほしい」という母の思いで、芸能活動をスタートしました。当初はモデルのお仕事が多くて、演技に触れる機会はあまりなかったのですが、「知らない世界があるんだな」「おもしろいな」と子どもながらに思っていました。

    幼いころの想矢さん。この後、5歳から芸能事務所に所属したそう。(黒川想矢さん公式Instagramより)
    幼いころの想矢さん。この後、5歳から芸能事務所に所属したそう。(黒川想矢さん公式Instagramより)

    ――映画ではたくさんの賞を受賞されています。演技の勉強はどのようにされていますか?

     僕の場合、たとえば「楽しい場面」なら楽しいように「見せる」という演技がまだできないのです。その場で、その役の自分が本当に楽しいと感じたり、考えたりしたものが画になっていく感じです。それが演技と言えるのかどうか……。ですから、これからはもっと「見せる演技」について考えることが自分の課題、学ばなくてはいけないことだと思っています。

     台本はしっかり読みますが、そのセリフに込められた意味合いを覚えておきます。たとえば「これがほしい」というセリフがあったら、セリフを覚えるのではなく「これがほしい」という気持ちを覚えておきます。

     とはいえ、脚本家の方の思いや独特な表現もあるので、台本通りにセリフを言わなければいけません。でも、そうやってセリフだけを覚えてしまうと、自分の中で「うまくセリフを言わなくては」ということが先で、気持ちが次になってしまうような気がするのです。難しいですね(笑)。

    大変だと感じたのは、演技ではなく「感じる」こと

    ――映画「国宝」の撮影中、いちばん大変だったことはどんなことですか。

     日本の大切な伝統文化である歌舞伎。僕は主人公、立花喜久雄の20歳までを演じたのですが、海外の方などはこの映画で初めて歌舞伎を見る方も多かったことでしょう。僕のシーンだけで「これが歌舞伎なんだ」と思われてしまったらどうしよう、とちょっとドキドキしていました(笑)。

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    三宅智佳

    編集者、ライター。出版社で女性誌の編集を経て、フリーに。ファッション誌や書籍を中心に活動、現在は「AERA with Kids」誌面の編集・執筆を多く手がけるほか、WEBでも子育てや教育分野、著名人インタビューなど精力的に執筆を行う。生活まわりのグッズや本紹介も得意。

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