プチ家出をして母を待った
三姉妹の私たちは、本当によく喧嘩をした。
姉二人の喧嘩が始まると、大体2階で物音がする。私はその音を聞き取ると、一目散にその部屋に行き、ただそれを見ていた。
一度も姉たちに力で勝ったことがない私は、興味津々だった。どうすれば姉に喧嘩で勝てるか。
そして大体長女の蹴りで試合が終了する。
そんなこんなしていると母が帰宅し、長女が叱られ「反省しなさい!」となるのがいつもの流れだった。
母に怒られたあと、姉に「えりかも行くよ!」と言われ謎にいつも一緒にプチ家出をした。姉はティッシュと毛布まで抱え、用意周到だった。二人で公園に座り、毛布に包まれ暖まった。「どうせママは5分後に探しにくる」と姉が言った通り、母は5分後に来た。
私はその流れが、なぜか嫌いじゃなかった。
母に怒られてても、一緒に外に出て、寒いね。お腹すいたね。ママすぐ見つけられるかな。なんて言ってる時間が楽しかった。
姉たちと過ごす時間は、今思うといつも楽しかった。
道筋を整え見せてくれた
次女も私も、姉と同じ高校に入学した。
高校生になってすぐ、「えりかも自分のお金は自分で稼ぎな。もうママにもらう年齢じゃないから」と姉に言われた。
