1997年からおよそ30年続く人気アニメ『サウスパーク』。世界がどんな状況にあろうとも風刺たっぷりの作風を貫く理由について、クリエイターのトレイ・パーカーが語った。

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    トランプへの過激な風刺を続け「世界に前向きな変化をもたらす」

    『サウスパーク』は先日、「テレビの力を活用して世界に前向きな変化をもたらした」作品の一つとして、『アドレセンス』『デフ・プレジデント・ナウ!』『人生の最期にシたいコト』『Heated Rivalry(原題)』『シーン&ハード/黒人たちのテレビ史』とともに、テレビ芸術科学アカデミー(テレビアカデミー)によるテレビアカデミー・オナーズ(Television Academy Honors)授賞式で表彰された。

    珍しくハリウッドのイベントに登場した『サウスパーク』クリエイターのパーカーは、この賞を受け取る際に冗談を飛ばした。「この番組を30年続けてきて、テレビアカデミーに一言言いたいんだ。“(受賞まで)どうしてこんなに時間がかかったんだよ?”ってね」

    トレイ・パーカートレイ・パーカー

    彼の言う通り、ほかの受賞作はすべて2025年製作と新しい作品ばかりが並ぶ中、『サウスパーク』は30年を迎える。このタイミングで評価された理由としては、ドナルド・トランプ大統領をはじめとした現在のアメリカを痛烈に皮肉っていることが大きいだろう。

    2017年に第1次トランプ政権がスタートした際、パーカーと共同クリエイターのマット・ストーンは「風刺が現実になってしまった。これからは身を引いて、(政治家たちに)コメディをやらせておいて、僕らは僕らのコメディをやることにしたよ」と、トランプはもうネタにしない姿勢を示していた。しかし、2025年に第2次トランプ政権が発足すると、今度は現大統領を積極的に揶揄し、26年ぶりの好成績を記録した。

    サウスパークサウスパーク

    独裁者的な言動を繰り返すトランプ大統領に各国首脳も気を遣う中、アニメのクリエイターが痛烈に皮肉る姿は異色だ。パーカーは、『サウスパーク』が大統領を風刺し続けていることについて、自分とストーンは「恐れ知らず」だとよく言われるという。この路線は番組の視聴率を押し上げ、作品を再び活気づけた一方、ホワイトハウスの怒りも買っている。

    さらにパーカーは、『サウスパーク』の30年の歴史を振り返りながら、描きたいものを描き続ける理由を次のように説明する。「これまでも常に“何を言っていいかダメか”を指図してくる集団はいた。でも今の相手には軍隊があるから、より怖いんだ。だからこそ、僕らは恐れ知らずでいなきゃならない」

    受賞ステージに、2歳の頃から『サウスパーク』で声優を務める娘とともに登壇したパーカー。トロフィーを手に、スピーチの後半は娘に向けて語りかけた。

    「半ば無理矢理この世界に引き込んじゃったのは分かってる。でも、決して怖がるな。そして、何を言っていいか悪いか、何を考えていいか悪いかを他人に決めさせるな。お前の意見に賛成してくれる人は必ずいる。そして、もしかしたらこういう賞をもらえるかもしれない」

    『サウスパーク』シーズン29は米Comedy Centralで9月16日より放送される。『サウスパーク/無修正映画版』はU-NEXTで配信中。(海外ドラマNAVI)

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