今年10月から日本テレビ系で放送される連続ドラマ『俺たちの箱根駅伝』。池井戸潤さんが十余年の歳月をかけて書き上げた渾身の一作を原作に、主演に大泉洋さんを迎え、山下智久さん、伊藤沙莉さんなど豪華キャストにも大きな注目が集まっている。
     NumberPREMIERでは、選手役で出演する俳優のうち陸上部に在籍経験のある2名にインタビュー。清和国際大学に所属する「松木浩太」を演じる​水沢林太郎さんが語った「演じること」の面白さとは?《「倉科弾」役・林裕太さんの動画インタビューはこちらから》

    「純粋に箱根駅伝というジャンルが好きです。動物が走る姿を見るのが好きで、人間も大きく言えば動物。彼らが走っている姿を見るとすごく感動するので観続けています」

     ドラマ『俺たちの箱根駅伝』で松木浩太を演じる俳優・水沢林太郎は、箱根駅伝を毎年観戦しているという。その舞台で走る選手を演じることに伴う責任感は、ほかの作品とは異なるものがあった。

    「自分たちの体型や臨み方次第では、本物のランナーの方に失礼に当たる。やれる努力は全てやることを意識しました」

    NHK大河「べらぼう」など多くのドラマ、映画に出演するNHK大河「べらぼう」など多くのドラマ、映画に出演する

     俳優・モデルとして活躍し、多くのファンを集める水沢。中学3年間陸上部に所属し、走り高跳びに取り組んでいた。同じ部ながら、種目の異なる長距離の選手たちについての印象を淡々と語る。

    「彼らがしんどそうにしているのを、僕は跳びながら見ていただけで楽でしたけど……いざ自分の立場になったらきっとしんどいだろうなと思っていました」

     しかしいざ箱根駅伝ランナーの役が舞い込むと、「純粋に興味があった」と迷わず飛び込んだ。合流がやや遅れていた水沢はその差を埋めるべく鍛錬に励む。監修を務めた大後栄治(神奈川大前監督)の指導を仰ぎ、しっかりと練習を重ねた。

    「走れる時は毎日走る。じゃないと追いつかなかったです。追いつかないことが悔しくて、追いつけたら楽しくなるだろうと思っていたので、走り続けようと思いました」

     長距離の競技経験はない。走ることに「しんどさ」は感じなかったのだろうか。

    「いまだに(しんどいと)思いますけどね。走ったら走った分だけしんどいし。でも、それが面白いと思えるようになったのが強みかなと思います。走ったら走った分だけ速くなるわけではないので、そこが面白くてやりがいがあるというか」

     取材の最後、関東学生連合の一員として走る清和国際大・松木浩太役になりきってもらってインタビューをさせてもらった。

    「僕が走るのは北野監督(清和国際大)のためだけ」と冷静に語ったが、表情には松木の才能を見出しサポートし続けた恩師への揺るぎない信頼が滲んでいた。松木を演じるうえで、「『箱根駅伝が好き』という感情が邪魔になる」とも語った水沢。その言葉の真意は何なのか。インタビュー動画では、松木を演じるうえで揺れた自らの心情についても赤裸々に明かしている。

    「走ることは自分との闘い」と語る理由

     インタビュー動画では以下のトピックについても話をしてもらっている。


    「心配されて」陸上競技を始めた意外すぎる背景
    役作りをする中で意識していた走り方とは?
    「走ることは自分との闘い」と語る理由
    役のおかげで気付けた「自分の原動力」
    監修・大後先生からかけられた言葉とは?
    松木として語る、北野監督から学んだこと
    「どうやって嫌われよう」演じる難しさ
    撮影秘話「池井戸さんに怒られないかな」
    水沢が感じる、ここ数年の箱根駅伝の面白さ

     どこかミステリアスな空気を纏った人気俳優が、注目ドラマの撮影現場の舞台裏を語ったインタビュー、ぜひご覧ください。

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    photograph by Atsushi Hashimoto

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