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また、ベルギー出身のヴィルジニーは、撮影をこう振り返っている。「決してお世辞ではなく、今回の仕事は、私の映画人生のなかで、最も美しく、最も力強い撮影現場のひとつでした。みんながひとつになり、この映画のストーリーに身を捧げているという感覚、その一体感は揺るぎないものでした。あの感覚の強さは、濱口竜介監督のおかげで生まれたものです。初めてお会いしたときから最後のテイクに至るまで、彼のものの見方やものづくりの手法は、まさに唯一無二のものでした。私たちはみんな、監督の綴った言葉に宿る優しさと美しさに敬意を持って向き合い、彼の作品にふさわしい形で応えたいと願っていたと思います」

左からプレゼンターのティルダ・スウィントン、レナーテ・レインスヴェ、クリスティアン・ムンジウ監督、セバスチャン・スタン。
Photo: Stephane Cardinale – Corbis/Getty Images
そして、最高賞のパルムドールに輝いたのは、ルーマニア出身のクリスティアン・ムンギウ監督による『Fjord(原題)』。ノルウェーの社会福祉制度と対立したことで児童虐待事件に巻き込まれるルーマニア人の福音派キリスト教徒の家族を描き、批評家の間でさまざまな議論を呼んだ。2007年に『4ヶ月、3週間、2日』でパルムドールを初受賞してから19年を経て、セバスチャン・スタンとレナーテ・レインスヴェが主演する今作でムンギウ監督は、この栄誉ある賞を2度受賞した10人目の映画監督となった。
第79回カンヌ国際映画祭 コンペティション部門の主な受賞結果
パルムドール 『Fjord(原題)』クリスティアン・ムンジウ監督
グランプリ 『Minotaur(原題)』アンドレイ・ズビャギンツェフ監督
監督賞 ハビエル・アンブロッシ、ハビエル・カルボ『La Bora Negra(原題)』、パヴェウ・パヴリコフスキ『Fatherland(原題)』
男優賞 ヴァレンティン・カンパーニュ、エマニュエル・マッキア『Coward』
女優賞 岡本多緒、ヴィルジニー・エフィラ『急に具合が悪くなる』
脚本賞 エマニュエル・マール『Notre Salut(原題)』
審査員賞 『Das geträumte Abenteuer(原題)』ヴァレスカ・グリーゼバッハ監督
