近年、“ミステリーの女王”アガサ・クリスティーの作品を多数ドラマ化してきた英BBCが、クリスティーが生んだ最も有名なキャラクター、エルキュール・ポワロを主役にしたドラマを計画中だ。米Deadlineが報じている。
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『名探偵ポワロ』スタッフも参加
クリスティーは60冊以上のミステリー小説を執筆しており、BBCは2015年から全2、3話のリミテッドシリーズとして彼女の作品を次々に映像化。「そして誰もいなくなった」を皮切りに、「検察側の証人」「ABC殺人事件」「無実はさいなむ」「蒼ざめた馬」「なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?」「殺人は容易だ」「ゼロ時間へ」がドラマ化されてきた。
そんなBBCが、複数のネットワークやストリーミングサービスとの熾烈な競争の末に、ポワロ作品の脚色権を獲得した。このプロジェクトには大きな予算が投入されており、今後数年間で最大3シーズン続く可能性があるという。シーズン1は2027年後半にリリースされる見込みだ。
ベルギー出身の元警官で、戦争をきっかけにロンドンへ移り私立探偵となったポワロは、大きな口髭が特徴で“灰色の脳細胞”を駆使して事件の真相を見抜く。33作の長編小説と51作の短編に登場する人気キャラクターで、これまで何度も映画やドラマ、舞台化されてきたが、英ITVによるデヴィッド・スーシェ主演の『名探偵ポワロ』が、13シーズンかけて原作のほぼすべてを映像化し、完成度も高いことから「ポワロ作品の決定版」と言われる。
今回のリブート版を手掛ける制作会社はMammoth Screen。その創設者ダミアン・ティマーは、『名探偵ポワロ』で製作総指揮を務めた経験を持つ。同社はそのほかにもBBCで「そして誰もいなくなった」や「殺人は容易だ」をドラマ化してきた。
脚本を執筆するのは、若手作家ベンジー・ウォルターズ。1992年の映画『ダメージ』のドラマ化『オブセッション』の脚本を担当したほか、BBCドラマ『Noughts + Crosses(原題)』の脚本も手掛けた。2020年には、ルカ・グァダニーノ(『君の名前で僕を呼んで』)とともに『華麗なる貴族』を脚色するも、映像化には至らなかった。本作の脚本はすでに出来上がっているようで、ウォルターズがポワロに新たな息吹を吹き込んだと言われているが、その詳細は極秘だ。
撮影は、この夏にリバプールとイングランド北西部で行われる予定。ポワロ役のキャスティングは現在進行中とのことで、デヴィッド・スーシェのほか、アルバート・フィニーやピーター・ユスティノフ、ジョン・マルコヴィッチ、ケネス・ブラナーが演じてきたこの役を誰が担うことになるのか、注目だ。

ちなみに、今回のニュースを受けてファンたちが早くもポワロ役を予想。ベン・キングズレー(『ガンジー』)、レイフ・ファインズ(『教皇選挙』)、マーティン・フリーマン(『SHERLOCK/シャーロック』)、コリン・ファース(『英国王のスピーチ』)、コリン・ファレル(『THE PENGUIN-ザ・ペンギン-』)、クリストフ・ヴァルツ(『イングロリアス・バスターズ』)、ピーター・ディンクレイジ(『ゲーム・オブ・スローンズ』)、ラミ・マレック(『ボヘミアン・ラプソディ』)、ダニエル・ラドクリフ(『ハリー・ポッター』シリーズ)、アンドリュー・スコット(『リプリー』)、ジャック・ブラック(『ジュマンジ』シリーズ)など、イギリスに限らず様々な国の俳優名が挙げられている。
『名探偵ポワロ』はU-NEXT、Huluにて配信中。(海外ドラマNAVI)
