ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2026.05.19 14:29
K-POPに強烈で反復的なサウンドの「テクノ」ブームが吹いている。ブームを主導しているのはガールズグループだ。彼女たちが追求する極端なコンセプトやオンラインショーツ(ショート動画)中心の広報方式などと組み合わせやすいとの判断からだ。
最近、韓国内外のチャートで最も注目を集めるテクノベースのK-POPは、先月30日にガールズグループILLIT(アイリット)が発表した『It’s Me』だ。これまで『Magnetic』『Cherish(My Love)』『NOT CUTE ANYMORE』など、キュートで愛らしい少女コンセプトを維持してきたILLITは、強烈なビートと躍動的なパフォーマンスを前面に出した『It’s Me』でイメージチェンジを図り、好意的な反応を得ている。この曲が収録された4枚目のミニアルバム『MAMIHLAPINATAPAI』は、16日付の米国「Billboard 200」チャートで26位を記録した。韓国では18日基準でMelOnトップ100チャート3位、Genieミュージック・トップ200チャート4位などに入っている。
反復的で強烈なテクノリズムのIVE(アイブ)の『BANG BANG』も好調だ。2月末に発表された『BANG BANG』は継続してMelOnトップ100チャート10位圏内に名を連ねている。18日基準で7位だ。『I AM』『LOVE DIVE』などメロディ中心だったIVEも今回の音楽を通じてイメージチェンジに成功したとの評価が出ている。
BLACKPINKはK-POPテクノのグローバルヒットの口火を切った代表的事例だ。完全体カムバックを半年ほど控え、昨年7月に先行公開された『JUMP』は速いキックドラムが繰り返される中、短いシンセフックと歌詞「ティオ(跳べ)」を無限に反復する。この曲はSpotify(スポティファイ)のグローバル週間チャートでK-POPグループとして初・最多の1位記録を打ち立て、Billboard(ビルボード)のグローバルチャートでも1位に上がった。
現在K-POPグループが取り入れているのはドイツ・ベルリンなど欧州のクラブを席巻しているハードなテクノ音楽スタイルだ。テンポが非常に速く「ドンドンドンドン」と響くキックドラム、鋭いシンセサウンドが強調される点は共通しているが、7〜10分間退屈に感じるほど特定のフレーズが繰り返される伝統的テクノ音楽に比べ、K-POPは展開が速くメロディ中心の傾向がある。
アコースティックの楽器なしで純粋に電子音で作られるテクノ音楽特有の「人工的美学」は、K-POPガールズグループが打ち出したいユニークなコンセプトと絶妙に融合する。2020年代以降に流行したK-POPグループが主に打ち出してきた音楽は大部分がヒップホップやハウスベースだった。
評論家のイ・デファ氏は「K-POPは大衆性だけでなくトレンディなダンスミュージックを作ろうとする欲求を常に表してきたが、現在最もホットなアンダーグラウンドジャンルが何かを探る過程で欧州のテクノブームに注目したとみられる」とし、「実際にクラブテクノ音楽の暗くシックなイメージがK-POPガールズグループが追求するいわゆる『強い女性』の姿とかなりの部分で重なる」と述べた。
音楽を聴く時間が徐々に短くなり、消費形態が「聴取」から「視聴」へと変わる流れに合わせたトレンドとの分析もある。テクノはスピード感と反復性が際立つジャンルであるため、短時間で視線を引きつける必要があるショートフォームコンテンツでハウスジャンルより有利になり得る。評論家のイム・ヒユン氏は「テクノは実際には鑑賞用音楽ではなく、振り付けも男性アイドルが踊るヒップホップベースのダンス音楽より単純」とし、「こうした点がショーツ中心のグローバル広報手段とも合致する」と述べた。
