上映中は、大きな笑いと感嘆にも似たため息が何度も漏れ、観客は息を呑むようにスクリーンにくぎ付けに。終了後は「ブラボー」の歓声とともに盛大な拍手が送られた。岨手監督は、目に涙を浮かべる岸井を抱き寄せ、熱い抱擁を交わした。浅野は、2階席からの歓声にガッツポーズで応えた。

    カンヌ初参加の岸井は、「どんなふうに伝わるのかなと緊張していましたが、素直に映画を受け取ってくださっていてうれしかったですし、とにかくホッとしました」と笑顔。対する浅野は、何度も訪れている地に凱旋し「僕の中で三束という役はいまだにぐるぐる回っているような、どこに向かっているのか分からない存在だったのですが、先ほど皆さんと一緒に観賞してようやく何かにたどり着けた気がしました。オープニングで自然に涙が流れ、終わった後も涙してしまいました。とても感動しました」と万感の表情を浮かべた。

    映画『すべて真夜中の恋人たち』は今秋、日本公開予定。

    記事:The Hollywood Reporter Japan 特派員 鈴木元

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