【写真でみる】舞台『となりのトトロ』を上演中のジリアン・リン・シアター

    大学卒業後、11歳で初めて渡ったイギリスに“俳優”として戻ってきた田渕さん。異国の地での俳優生活は、言葉だけではなく文化の壁も立ちはだかった。舞台「トトロ」の出演を通じ、演劇の本場イギリスで田渕さんが見た変化とは。

    ■ 懐中電灯の明かりで宿題 イギリスでの寮生活 

    「11歳のころに3週間サマースクールでイギリスに行ったことがあって。それは両親に上手く乗せられた部分もありますが、僕自身も好きだったんで、すぐ行く!と言って。いざイギリスの空港に着くと老夫婦が待っていてくれたんです。でも、言葉もわからないし、明日どうなるかもわからないなか、寮生活をしていました。本格的にイギリス留学をしたのは16歳の時でした。その期間はものすごく努力したときで、就寝時間を過ぎても毎日布団の中にこもりながら懐中電灯の明かりで宿題をやってました」

    言葉が通じないイギリスでの生活の中で、唯一の救いはスポーツだったという。

    「日本ではバスケをやっていましたが、イギリスに来てからラグビーを始め、友達が増えていきました。あの時は本当にスポーツに救われました。スポーツが共通言語になって周りと馴染んでいくことができたんです」

    その後、日本の大学に進んだ田渕さん。後に再び渡英し、現地のドラマスクールへ通い俳優の道へ本格的に進んだ。

    ■アジア人俳優に「入る余地ない」 初めての“試練” 

    「俳優というものへの憧れは小さいころからあったんだと思います。一度イギリスで暮らしていた経験もありましたし、行きたいという気持ちが強かったので」

    しかし、俳優人生のスタートは決して平坦なものではなかったと言う。言葉が異なるロンドンのグローブ座で行われたワークショップで俳優としての初めての試練が訪れた。

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