大河ドラマ「豊臣兄弟!」で主演を務めている仲野太賀(写真:共同通信社)

     NHK総合(以下、NHK)の看板ドラマ枠といえば、朝ドラこと連続テレビ小説(平日午前8時)と大河ドラマ(日曜午後8時)。現在は『風、薫る』と『豊臣兄弟!』をそれぞれ放送している。

     朝ドラと大河が看板ドラマ枠と呼ばれるのは視聴率と注目度が圧倒的だから。『風、薫る』は一部メディアから視聴率が低いと批判されているが、個人視聴率は7.5%以上もある。この数字は民放も含めた全ドラマの中で断トツなのである。

    『豊臣兄弟!』は同約6~7%強。全ドラマの中で2位だ。民放ドラマはTBS『GIFT』(日曜午後9時)が3位に入るのがやっと。その個人視聴率は5%強。人気ドラマと呼ばれる日本テレビ『月夜行路 ―答えは名作の中に―』(水曜午後10時)は同3%程度しかないのだ。

    大河、朝ドラ関連の記事が絶えない理由

     朝ドラと大河の高視聴率には理由がある。まず金をかけている。ドラマも映画も制作費が物を言う。NHKの資料から推測すると、大河の1回当たりの制作費は7000万円以上。民放の一般的なドラマの制作費は3000万円程度だから、2倍以上だ。また時間もかける。放送開始までの準備期間は朝ドラも大河も約2年。民放はせいぜい1年である。

     朝ドラと大河は注目度を高めるための仕掛けにも抜かりがない。

     放送開始前に制作発表を行なうのはもちろん、放送が始まったあともスタッフらが参加する取材会なるものを何度も開く。朝ドラと大河の記事が常に絶えぬようにしている。

     制作発表や取材会は朝ドラと大河に厳しい記事を書くメディアには知らせない。事実上、メディアを選別するのである。これがミソだ。ほかにも視聴者が知らない仕掛けがいくつもある。

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