今年2026年は、美空ひばりが1946年(昭和21年)に横浜磯子区の杉田劇場で初舞台を踏んでから芸能生活80周年の節目の年に当たります。

     レコード会社の日本コロムビアでは保管している約11万本のマスターテープのアーカイブ化を随時進めていますが、そんな中、過去に使用された実績がない美空ひばりの不明音源が見つかりました。過去の発売データなどと照合しながら精査をしたところ、美空ひばりの未発表音源であることが確認されました。

     今回見つかった楽曲は録音台帳上に「二人きりで」と記載され、作詩・藤浦洸 / 作曲・原六朗 / 編曲・松尾健司となっています。作詞の藤浦洸はひばり12歳時の初主演映画『悲しき口笛』と、大ヒットとなった「東京キッド」両作品の同名タイトル主題歌を手掛け、ひばりを一大スターに押し上げた楽曲の生みの親です。また、作曲を担当した原六朗は美空ひばりの大ヒット・ナンバー「お祭りマンボ」の作曲家です。1956年(昭和31年)2月10日に録音。

     当時18歳のひばりの若き日の歌声が収録されており、揺れる少女の恋心を歌っています。

     これは没後に発見されたオリジナル楽曲としては2009年以来17年ぶりの発掘となりました。

     そこで、美空ひばりの命日である6月24日(水)に発売する美空ひばり芸能生活80周年記念BOX『うたの宝石箱』にボーナス・トラックとして収録するのと同時に配信シングルとしてもリリースすることが決定。またこの「二人きりで」は、5月21日(木)に大和市文化創造拠点シリウスやまと芸術文化ホールメインホールにて収録されるNHK『新・BS日本のうた』(6月7日[日]放送回)にて披露されることも決まっています。

    [コメント]
    本年で、母が存命でしたら芸能生活を開始して80年になります。そのような記念の年、母の未発表曲が発見されました。新発見の『二人きりで』は昭和31年、母が18歳の時にレコーディングしたもので、作詞はデビュー曲『河童ブギウギ』からお世話になった藤浦洸先生、作曲は『お祭りマンボ』などを提供いただいた原六朗先生による作品です。昭和31年といえば日本が戦争の傷跡からようやく立ち直り始めた時代、母の歌声からは平和な青春の輝きを感じ取ることができます。レコーディングから70年の時を超えて、このような楽曲をファンの皆様にお届けできることを大変嬉しく思います。
    ――加藤和也 (株)ひばりプロダクション社長

    未発表曲「二人きりで」が発見され、この度ついに初リリースとなりました。18歳という、少女から大人へと移ろいゆく時期の貴重な録音です。豊かな安定感の中に、新鮮さが同居する若き日の美空ひばりの歌声を、ぜひお楽しみください。
    ――衛藤邦夫 コロムビア・クリエイティブ(株) 美空ひばり担当プロデューサー

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