近年のラグジュアリーファッションにおいて、“旅”はコレクションの重要なインスピレーション源となっている。特にリゾートコレクションでは、服そのものだけでなく、その土地の空気感やライフスタイルまで含めて提案する動きが強まっている。

    そうした中、「マイケル コース(Michael Kors)」は、ブルックリンを拠点に活動するアーティスト、クリスティーナ・ジンペル(Christina Zimpel)との限定カプセルコレクションを発表した。今回のコレクションでは、南仏サントロペから着想を得たアートワークを取り入れ、“イージー・シック”なサマースタイルを展開している。

    Summary

    マイケル コースがアーティスト、クリスティーナ・ジンペルとの限定カプセルを発売
    南仏サントロペの風景や色彩をモチーフにしたアートワークを採用
    リゾートウェアからバッグ、小物まで幅広く展開
    “イージー・シック”を現代的に再解釈したサマーカプセルとして登場

    “着るアート”ではなく、“気分”を纏うコレクション

    今回のカプセルで印象的なのは、アートをグラフィックとして表面的に取り入れるのではなく、“感覚”や“空気感”までファッションへ落とし込んでいることだ。

    ジンペルが制作した2種類のオリジナル作品は、どちらもサントロペの風景から着想を得たもの。ひとつはブルーとイエローを基調としたビーチシーン、もうひとつはサントロペの鐘楼をモチーフにした大胆な色彩表現である。しかし、それらは観光地としてのリゾートを描くというより、“その場所で過ごす高揚感”や“夏の空気”そのものを映し出している。

    そのアートが反映されるは、シャツドレスやセットアップ、サロン、トートバッグ、バケットハットなど、肩肘張らないリラックス感を持つアイテムたち。リヴィエラらしい華やかさを持ちながらも、気取らず自然体で楽しめるワードローブとして仕上げられている。

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    クリスティーナ・ジンペル(Christina Zimpel)は、オーストラリア出身で、現在はニューヨーク・ブルックリンを拠点に活動するアーティストである。絵画とドローイングに専念する以前は、『Vogue』オーストラリア版および米国版でアートディレクターを務めた経歴を持つ。

    これまでに『Vanity Fair』、『The New York Times』、『Architectural Digest』、『Allure Magazine』など多数の国際メディアでも作品が紹介されており、世界各地で展示を行っている。

    デザイナーのマイケル・コース(Michael Kors)は、ジンペルの作品について次のように語っている。

    「何年も前に初めてクリスティーナの作品を目にしたとき、その作品が持つ明るさや、彼女が生み出す喜びあふれる世界観に惹かれました。また、彼女の作品にはその土地ならではの空気感が色濃く宿っていて、見る人を瞬時にその世界へと誘ってくれる点も魅力です。この夏は、そんな陽気で心を高揚させるような美学に満ちたワードローブがふさわしいと感じました。」

    また、ジンペルは今回の制作について、次のように語っている。

    「マイケルと再び一緒に仕事ができたことは本当に素晴らしい体験でした。この作品では、完璧な夕暮れ時に最高の眺めを楽しめる場所に腰を下ろし、そのときに感じる喜びを思い描きながら制作しました。」

    サントロペの景色を描きながら、本当に描いているのは「夏を楽しむ感情」そのもの。いまの時代に求められるラグジュアリーの空気感が、このコレクションには色濃く映し出されている。

    同カプセルは、マイケル・コース銀座店、心斎橋店、および公式オンラインストアにて展開中。

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