車のニュース [2026.05.14 UP]
韓流電気自動車Kia PV5は乗用・商用の二刀流で日本に挑む
文と写真●内田俊一
スタッドレスタイヤの価値を追求したミシュラン X-ICE SNOW+発表
Kia PBVジャパンはEVバンのPV5パッセンジャー(5人乗り)とPV5カーゴ(2人乗り貨物)の導入を開始。納車は夏ごろになる予定だ。同時に東京都西東京市に直営ディーラー第1号店、Kia PBV東京西を5月15日にオープンする。
乗用とカーゴの2本立て
KIA PV5 パッセンジャー
PBV(Platform Beyond Vehicle)第1弾となるPV5は、電動車専用プラットフォームをベースに用途に応じてボディや内部構造を柔軟に変更できる設計思想により、物流・商用・送迎・アウトドアなど、多様なビジネスやライフスタイルに適応可能な仕様である。
今回日本に導入されるPV5はパッセンジャー(乗用)とカーゴ(商用)の2モデルで、パッセンジャーは2種類、カーゴは3種類のバッテリー仕様がラインナップされる。
最も長い航続距離を誇るロングレンジは総電力量71.2 kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載し、最高出力120kW、最大トルク250Nmを発揮。航続距離はパッセンジャーで521km、カーゴは528km(いずれもWLTCモード値)とされた。因みに前輪駆動のみである。
ボディサイズは全長4,695×全幅1,895×全高1,900(mm)で、ハイエースバン標準幅ロングボディと同じ長さで、ワイドボディ(1880mm)よりわずかに幅広というイメージだ。
カーゴの荷室サイズは長さ2,255、幅1,450、高さ1,520、床面地上高419(mm)である。
KIA PV5 パッセンジャー
さて、価格は標準色でオプションなしの場合、
【PV5 パッセンジャー】・プラス(ロングレンジ 71.2kWh):7,690,000円・プラス(スタンダード 51.5kWh):7,090,000円・ベーシック(スタンダード 51.5kWh):6,790,000円
KIA PV5 パッセンジャー
【PV5 カーゴ】(モノグレード)・ロングレンジ(71.2kWh):6,790,000円・スタンダード(51.5kWh):6,190,000円・エコノミー(43.3 kWh):価格未定
KIA PV5 カーゴ
なお、パッセンジャーに関しての補助金は申請中で、カーゴは物流車両を対象とするLEVO補助金により最大1,964,000円となっている。
PV5の特徴は「SMART」
Kia Corporation 副社長のキム・サンデ氏(左)とKia PBVジャパン代表取締役社長の田島靖也氏
日本に導入されるPV5について、Kia PBVジャパン代表取締役社長の田島靖也氏は、“SMART”という言葉で特徴を説明する。
Sはサイレントモビリティを指し、「静かな走行。EVバンならではのスムーズな加速と静粛性を備えている」といい、リアサスペンションはトーションビーム式コイルスプリングを採用していることから、快適な乗り心地と安定性を両立したと主張。これらから、ドライバーの疲労軽減に寄与し、早朝夜間の市街地でも騒音を抑えた運行が可能だとする。
KIA PV5 パッセンジャー
続いてMはモジュラーエクスパンジョン。「架装アクセサリーによる拡張性」と田島氏。Kiaは、「日本国内での架装を推奨し、架装メーカーをサポートしていく。多彩なアクセサリーによるカスタマイズも可能で、用途に応じた最適な仕様を実現する」という。因みに駆動用バッテリーから電源を活用したキャンピング、車中泊など幅広い用途も想定しているという。
KIA PV5 カーゴ
そしてAはアクセシブルローフロア。これはアクセスが容易な低層構造だ。「フラットな低層フロアにより、お子様からお年寄りまでスムーズに乗降りでき、貨物の積み下ろしの効率も高く、作業軽減の負担の軽減にも寄与する」と述べる。
KIA PV5 パッセンジャー
Rはルーミー、広い室内空間だ。EV専用のプラットフォームの採用により、広く無駄のない室内空間を実現。乗用仕様では大人5人が快適に着座でき、カーゴ仕様では大容量かつフラットな荷室で高い積載効率を確保していると説明。
KIA PV5 パッセンジャー
最後はT、トータルセーフティ、総合的な安全性能だ。前方衝突防止アシスト(対車両・歩行者・自転車)や、車線逸脱防止アシスト、ストップ&ゴー付きスマートクルーズコントロールなどを含む先進運転支援システム、ADASを標準装備。6エアバッグに加えフロントセンターにサブエアバッグも搭載し、衝突時の乗員の保護性能を確保し、良好な視界と合わせ、日常業務から長距離運行まで高い安心感を提供するという。
KIA PV5 パッセンジャー
今年度は1000台を目指して
KIA PVB 東京西
現在、正規ディーラーは全国に7拠点(東京西、厚木、町田、名古屋、三重、岡山、福岡)。これらの拠点を補完する販売協力店の設置にも積極的に取り組んでいくという。サービス網は正規ディーラーに加えBSサミット事業協同組合との連携を推進する。
最後に田島氏は、「現在、日本におけるEVの普及率は3%にも満たず、EVそのものの選択肢も限られており、とりわけPBVのようなバンの選択肢はさらに限られている」と電気自動車にまつわる現状把握を紹介。Kia PBVジャパンとして、「この限られた選択肢を広げ、カーボンニュートラル達成へと貢献していく」と意気込みを語り、今年度の販売台数は1000台を目指していくとした。
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