ビジネスツールとして認知 Google DriveやOneDriveと直接連携
アマゾンジャパン合同会社で、Amazon デバイス Kindle/Fire Tablet 事業部 事業部長を務める後藤喜章氏は、Kindle Scribeの利用状況について、「ビジネスツールとして認知が進み、アクティブな利用者数が伸びている」と話す。2022年の発売時に比べ、月次でのアクティブユーザー数は4.6倍に拡大しているという。
Amazon デバイス Kindle/Fire Tablet 事業部 事業部長を勤める後藤喜章氏(右)と、Kindle Scribe製品企画担当の高杉紗里氏(左)
利用率は順調に拡大中
また「予想外だった点」として、漫画の利用量が多い点も挙げる。サイズが大きく見開きで読めるためだろう。
漫画での利用も多く、新型ではカラー訴求によりさらなる利用拡大を狙う
ビジネスツールであり学びに利用されている、との分析もある。
以下は、一般的なKindleでの利用量を100とし、Kindle Scribeでのジャンルごとの書籍の利用量を図式化したものだ。文字もののフィクションの利用量は少なく、それ以外が多くなっている。
小説を読むのでなく「自分のための情報収集と漫画」が大きなニーズであるのが見えてくる。
Kindleを100とした場合に、Kindle Scribeではどのような作品が読まれているかを比較したもの。文字ものの小説以外が多い
さまざまな用途での複合的な利用を目指す
Kindle Scribeの商品企画を担当する高杉紗里氏は、「クラウド連携を含め、ソフトウェア面での機能強化も行なった」と説明する。
まず、ホーム画面が変更されている。各機能に移ることなく、すぐに前回使っていたメモや書籍へと移動しやすくなった。この機能自体は、既存のKindle Scribeにも順次提供予定だという。
新型のみの機能として注目される点は2つある。
1つ目は、メモでの「オートシェイプ」。直線や幾何学模様を書く場合、手書きでラフに書いたものでも、自動的に整形してくれる。
オートシェイプ機能が登場
2つ目は「クラウド連携」。従来からKindleの中でのクラウド連携や、スマホアプリでのデータ利用は可能だったのだが、新モデルではGoogle Drive・Microsoft OneDriveにも連携。それらのクラウドストレージから文書をインポートして、メモを付記することなどが可能になっている。
また、Microsoft OneNoteとの連携も搭載。Kindle Scribeで作成したノートをOneNoteにエクスポートする機能も付け加えられている。

クラウド連携を強化。Google Drive・Microsoft OneDriveに直接アクセスできる
新型のKindle Scribeは、価格が7万円台からと、電子書籍リーダーとしては高価なものになっている。単純な価格だけならばタブレットとの競合もある。そこでAmazonとしては、ビジネスツールとしての価値をさらに高めた上で、「ビジネスツールとして日常的に使える電子書籍リーダー」として訴求を目指している、ということなのだろう。
