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部屋子から養子に

7歳で一般家庭から歌舞伎の世界に入ったときのことを振り返ると、奇跡のようなめぐり合わせが重なったと感じます。

中村梅玉(ばいぎょく、現人間国宝)の部屋子(へやご)から養子になる、という経歴は映画「国宝」で吉沢亮さんが演じた、主人公の喜久雄と重なる部分もあるので、原作を読んだときは「自分のことのようだな」と思いました。自ら「リアル国宝」などということはありませんが、今年1月の新春浅草歌舞伎で(映画に登場した大曲)「藤娘」と「(男女)道成寺(めおとどうじょうじ)」を勤められたのは、今の自分が演じる意味があったからだと受け止めています。

2歳で初めて歌舞伎座へ

そもそも編集者の母が歌舞伎ファン。家で歌舞伎中継を見ていたら、1歳の僕もテレビにかじりついている。そこで母は2歳になった僕と歌舞伎座へ。僕は興味津々で「あれはどんな人?」などと母を質問攻めにしたそうです。やがて歌舞伎俳優は、ウルトラマンと同じく将来なりたいものの一つとなり、母と歌舞伎座の主に3階席に通う日々がスタート。ただ、母からはずっと「歌舞伎俳優はその家に生まれた人がなるもの」と言われていました。

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筆者:中村莟玉(歌舞伎俳優)

2026年4月24日産経ニュース【まるっとばなし】より

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