【画像】Mrs. GREEN APPLE 大森元貴、ハーフアップ&お団子ヘアに「ずるい」「魅力爆発」

 初回放送から約1カ月が経ち、番組の方向性が見えつつある。それは同番組がバラエティとして王道路線を歩もうとしている点だ。当然、名実ともに現在の日本音楽シーンでトップを走るバンドによる、ゴールデンタイムのバラエティであるがゆえ、変化球を投げる理由は見当たらない。ここまでの放送回はいずれもストレートでどんどん押している印象だ。

『テレビ×ミセス』老若男女が楽しめる王道感

 ちなみに初回放送で見られたバラエティ要素はいずれも昭和のバラエティから伝わるもの。演者が粉まみれになるのは『ドリフ大爆笑』(フジテレビ系)や『痛快なりゆき番組 風雲!たけし城』(TBS系)などで定番化していた。加えて同回では、若井が歌手・研ナオコとコントにも挑戦したが、研と言えば『ドリフ大爆笑』や『志村けんのバカ殿様』(フジテレビ系)などにも出演していた往年のコメディエンヌでもある。コントでは、若井扮する釣り人が研を釣り上げる展開となったが、釣りの設定で思いがけない人やモノをヒットさせるのも、コントとしては定番中の定番である。また4月27日放送回の「巨大ジェンガ対決」も、ゲーム性という側面ではやはり“古(いにしえ)のバラエティ”を思わせた。そうした定番ネタをまずやることで、『テレビ×ミセス』の見方を視聴者に示していると言えるだろう。

 一方で4月13日放送回では、3人が学校や職場に繰り出して才能の原石を見つけ出す企画「スター発掘×ミセス」を実施。名門女子高を舞台に、生徒たちの“自慢の友だち”を探し出していった。こちらはV6による人気番組『学校へ行こう!』(TBS系)を思わせるムードが漂った。さらに4月20日放送回では、モーニング娘。のOGである中澤裕子、保田圭、矢口真里と「巨大すべり台クイズ対決」を繰り広げた。その様子は『うたばん』(TBS系)を連想させるものだった。またスタジオライブとして、初回では郷ひろみと「GOLDFINGER’99」をコラボ歌唱し、以降もMrs. GREEN APPLEが演奏するなど、バラエティだけではなく音楽的な構成も組み込まれている。これは『LOVE LOVE あいしてる』(フジテレビ系)や『パパパパパフィー』(テレビ朝日系)などのスタジオライブシーンが脳裏をよぎる。

 昭和の時代が引き継がれている定番要素をまっすぐにやり切るという部分で“王道バラエティ性”をアピールし、企画内容では多くの人にとって馴染みが深い平成のバラエティの要素を加えている。つまり昭和、平成のバラエティ要素を“トータル”し、令和で見せるという試みが流れているのだ。

 そうした番組内容の背景には、大森がテレビっ子だったことも影響しているように感じられる。初回の“粉企画”の際、大森は「言うてテレビっ子でしたから。自分だったらできるんじゃないかなと思ってた時代もありましたから」と明かしていた。こうしたバラエティの定番企画にチャレンジするのはある意味、テレビっ子にとっては夢みたいなところがある。

 王道企画の数々は、Mrs. GREEN APPLEという国民的な人気を固めつつあるバンドだからこそ成立すると言えるだろう。ファンはもちろん、幅広い層が見て楽しめる間口の広さが『テレビ×ミセス』の特徴と言える。

田辺ユウキ

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