「おはしを正しくもつ」「自分で歯を磨く」「整理整頓をする」「ありがとうを伝える」…など、小学校入学前後に知っておきたい93のおやくそくを紹介した書籍『まいにちがたのしくなるおやくそく できるかな?』が発売された。
「小学校入学準備にぴったり」「生活の基本でありながら、これまでどう教えればいいのかわからなかったので助かる」「一生使える知識やマナーが学べる」など多くの口コミが寄せられている。
本書では、生活のきほんや言葉づかい、心の守り方、学校での過ごし方まで子どもたちの毎日に欠かせないテーマを幅広く網羅している。本記事では、その中から親が教えておくべきおやくそくを紹介する。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局・佐藤里咲)
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「断れないこと」で生まれるトラブル
「本当はあげたくなかったのに……」
あるママさんから小学2年生の娘さんが、泣きながら家に帰ってきたときの話を聞いた。
その理由は、「シール交換」をしていたところ、本当は手放したくなかったシールを取られてしまったことだった。
そのママさんは娘さんに「もう少し細かく説明してみて」といい、より詳細に説明させたそうだ。
すると娘さんはこう話した。
「あのね、◯◯ちゃん、レアなボンボンドロップシール持っているでしょ。だから、それをちょうだいって。交換してくれないなら、もう遊びに誘ってあげないよって言われたの。だから、交換しちゃった」
娘さんはおっとりとしていて、自分の意見を言うのが得意ではなく、つい気の強い友達に流されてしまうこともあるそうだ。
そこでママさんはこう伝えたそうだ。
「◯◯ちゃん、嫌なことはちゃんと嫌って言わないと。シール交換じゃなくても、他の人にされて嫌なことははっきり嫌って言わないとダメだよ」
たしかにそうだ。
大人になっても、嫌なお願いをしてくる人もいる。
「自分の意思をはっきり伝える」ことができないと、自分が損してしまうのだ。
断るときはこう言おう
そのママさんが、「断り方」を教えるために活用してくれたのが小学校入学前後から知っておきたいルールや習慣を93個紹介している本『まいにちがたのしくなるおやくそく できるかな?』だ。このなかには「ことわるときは こう いおう」という項目がある。
『まいにちがたのしくなるおやくそく できるかな?』より引用
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・「ごめんね。 むずかしいかもしれない。」
・「だいじに している おもちゃだから かせないんだ。」
・「ともだちに おかねは かせないよ。」
・「やくそくが あるから また こんど あそぼう。」
(『まいにちがたのしくなるおやくそく できるかな?』より引用)
大切なのは、「嫌なら断りなさい」と伝えることではない。
“どう断ればいいか”を、具体的な言葉で教えることだ。
子どもは、言い方がわからないと流されてしまう。
でも、一言でも「断る言葉」を知っていれば、自分を守れる。
我慢する力ではなく、きちんと断れる力を日常の中で、少しずつ教えていくことが大切だ。
