振り返ってみると、1980年代半ばのファミリー映画がどれほど大胆だったかに驚かされる。第1作には、(それとは知らずにとはいえ)息子に恋心を抱く母親という際どい展開が含まれる。トランプ時代を経た今、第2作で悪役ビフが権力者として台頭する展開は既視感ありで不気味ですらある。そして第3作では、舞台はなぜか西部開拓時代へ──。本作を観るとヒューイ・ルイス&ザ・ニュースを聴きたくなるのも、今では自分がパトリック・ベイトマンになった気分になる。
『ナイト・マネジャー』

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『裏切りのサーカス』や『ナイロビの蜂』でお馴染みのジョン・ル・カレによる同名小説を原作にした、全6話のスパイスリラー。トム・ヒドルストンがジェームズ・ボンドさながらの活躍を見せる。彼が演じるのは元軍人でホテル支配人のジョナサン・パイン。英国政府の依頼で重要人物を監視するのが彼の任務だが、恋人ソフィーが武器取引の情報を漏らしたことで殺害されたことで任務は個人的な復讐へと変わっていく。この手のジャンルのファンはもちろん、質の高いドラマを求めるすべての人におすすめの作品だ。
『リーチャー ~正義のアウトロー~』

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この作品は「スマホの小さな画面にどれだけデカい人間を収められるか」という社会実験のようだ。現在のハリウッドで最も筋骨隆々な俳優のひとりであるアラン・リッチソンが演じるのは、元米陸軍憲兵隊捜査官の流れ者ジャック・リーチャー(かつて映画版で同役を演じたトム・クルーズとの対比が印象的だ)。全米を旅しながら悪を成敗していく姿は古典的な法執行官ものを彷彿とさせるが、3シーズンすべてが配信開始時にAmazonの視聴ランキング上位を獲得しており、手垢の付いたジャンルを最良の形で現代に蘇らせた作品といえるだろう。
『ザ・ソプラノズ 哀愁のマフィア』

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