Amazonオリジナルから往年の名作まで。Prime Videoならではの豊富なラインナップのなかから、観るべき海外ドラマ・映画19作品を『GQ』がセレクト。
時間ができたから何か映画かドラマを観たい。Netflixにはピンとくるものがなかった。Disney Plusも気分じゃない。一度観たドラマを観返すのもなんだか違う。となると、向かう先はPrime Videoだ。そこには山ほど作品がある。『フォールアウト』や『リーチャー ~正義のアウトロー~』のようなオリジナルドラマから、『バービー』や『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のような大ヒット作まで、何千本もの映画やシリーズ作品が揃っている。
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Prime Videoで今すぐ観られる映画・ドラマのなかから、『GQ』が観逃せない作品・観返したい名作19本をピックアップした。
Prime Videoで今すぐ観られるおすすめ海外ドラマ・映画19選
『スティール』『フォールアウト』『バービー』『ベイビーガール』『サウンド・オブ・メタル ~聞こえるということ~』『ショーン・オブ・ザ・デッド』『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズ『ナイト・マネジャー』『リーチャー ~正義のアウトロー~』『ザ・ソプラノズ 哀愁のマフィア』『ザ・ホワイトハウス』『落下の解剖学』『十二人の怒れる男』『ウォーフェア 戦地最前線』『異端者の家』『JUSTIFIED 俺の正義』『リアリティ』『ザ・ガールフレンド ~あなたが嫌い~』『ロード・オブ・ザ・リング:力の指輪』『スティール』
『ゲーム・オブ・スローンズ』のソフィー・ターナーと、『グランツーリスモ』のアーチー・マデクウィが、強盗事件に巻き込まれるデイトレーダーを演じる本作は、冒頭から『ダイ・ハード』を思わせる展開で始まる痛快なクライム作品。その緊迫感は最後まで途切れない。両俳優の演技も素晴らしく、手に汗握る一気見必至の作品だ。
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『フォールアウト』
レトロフューチャーな1950年代風の風情を残したアメリカが核戦争で壊滅してから200年後、巨大な地下シェルターいた人々が地上へと出始める。陽気な性格のルーシー・マクリーン(エラ・パーネル)もそのひとり。彼女は略奪者の集団に家を襲われ、父親(『ツイン・ピークス』のカイル・マクラクラン)を誘拐されたことで、地下の安全な生活を離れざるを得なくなる。
核戦争後の荒廃したロサンゼルスを旅することになった彼女は、騎士道に取り憑かれた兵士たち(ブラザーフッド・オブ・スティール)、核の影響で変異した人間(グール)、そして狂気じみたロボットたちと出会うことになる。2000年代半ばに『スカイリム』の開発元ベセスダ・ソフトワークスが権利を取得し広めたRPGシリーズの見事な映像化作品であり、その内容はかなりぶっ飛んでいる。
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『バービー』
おもちゃを原作にした映画が、その夏最大のヒット作になると誰が予想しただろうか? 厳密には『トップガン マーヴェリック』と並んでの成功だが、『バービー』はそれ以上に驚きだった。何しろ、企画を聞いたときに抱いた期待を遙かに通り越して、本当に面白かったからである。マーゴット・ロビーが演じるのはおもちゃの世界から現実世界へと飛び出す人形バービー。一方、強烈な劣等感を抱えるケン(ライアン・ゴズリング)は、バービーランドという女性中心のユートピアをマノスフィア的世界へと変えてしまう。抱腹絶倒のギャグとグレタ・ガーウィグの確かな演出を楽しみ、ゴズリングの熱唱する「I’m Just Ken(僕はただのケン)」のパフォーマンスまで大いに堪能してほしい。
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『ベイビーガール』
ニコール・キッドマンとハリス・ディキンソン(サム・メンデス監督によるザ・ビートルズの映画でジョン・レノン役を務める予定)が主演する本作は、官能的な主従関係の逆転を描いたオフィスロマンス。キッドマン演じるロミーは華やかなテック企業のCEOだが、夫との性生活は退屈そのもの。そこに新任インターンのサミュエル(ディキンソン)が現れ、ふたりはすぐに関係を持つようになり、それがロミーの結婚生活とキャリアを脅かしていく。限界に挑む刺激的なエロティックドラマは、より洗練された『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』といった趣だ。
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『サウンド・オブ・メタル ~聞こえるということ~』
コロナ禍に公開された映画を忘れてしまっていても無理はない。あの時期の作品をどれだけ覚えているだろうか。それでもアカデミー賞2021のラインナップは充実しており、『ノマドランド』『ミナリ』『ユダ&ブラック・メシア 裏切りの代償』といった傑作群が名を連ねた。そのなかでも特に際立っていたのが本作。リズ・アーメッド演じる、聴力を失いつつあるドラマーを描いた美しくもほろ苦い物語だ。本作で助演男優賞にノミネートされた遅咲き俳優、ポール・レイシーの演技も見事。
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『ショーン・オブ・ザ・デッド』
この元祖ゾンビ・ロマコメが公開されてから、もう20年以上が経つというのが信じられない。サイモン・ペッグ、ニック・フロスト、そして監督エドガー・ライトを一躍有名にしただけでなく、今でも引用され続ける数々の名台詞を生んだ作品だ。本作は2026年の今観てもまったく色褪せない。ユーモアと感動、そして地獄のような展開が同居しており、ゴア描写も相変わらず強烈だ。
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『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズ
振り返ってみると、1980年代半ばのファミリー映画がどれほど大胆だったかに驚かされる。第1作には、(それとは知らずにとはいえ)息子に恋心を抱く母親という際どい展開が含まれる。トランプ時代を経た今、第2作で悪役ビフが権力者として台頭する展開は既視感ありで不気味ですらある。そして第3作では、舞台はなぜか西部開拓時代へ──。本作を観るとヒューイ・ルイス&ザ・ニュースを聴きたくなるのも、今では自分がパトリック・ベイトマンになった気分になる。
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『ナイト・マネジャー』
『裏切りのサーカス』や『ナイロビの蜂』でお馴染みのジョン・ル・カレによる同名小説を原作にした、全6話のスパイスリラー。トム・ヒドルストンがジェームズ・ボンドさながらの活躍を見せる。彼が演じるのは元軍人でホテル支配人のジョナサン・パイン。英国政府の依頼で重要人物を監視するのが彼の任務だが、恋人ソフィーが武器取引の情報を漏らしたことで殺害されたことで任務は個人的な復讐へと変わっていく。この手のジャンルのファンはもちろん、質の高いドラマを求めるすべての人におすすめの作品だ。
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『リーチャー ~正義のアウトロー~』
この作品は「スマホの小さな画面にどれだけデカい人間を収められるか」という社会実験のようだ。現在のハリウッドで最も筋骨隆々な俳優のひとりであるアラン・リッチソンが演じるのは、元米陸軍憲兵隊捜査官の流れ者ジャック・リーチャー(かつて映画版で同役を演じたトム・クルーズとの対比が印象的だ)。全米を旅しながら悪を成敗していく姿は古典的な法執行官ものを彷彿とさせるが、3シーズンすべてが配信開始時にAmazonの視聴ランキング上位を獲得しており、手垢の付いたジャンルを最良の形で現代に蘇らせた作品といえるだろう。
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『ザ・ソプラノズ 哀愁のマフィア』
『ザ・ソプラノズ 哀愁のマフィア』が史上最高のドラマのひとつと呼ばれるのには理由がある。多くの人にとって「いつか観ようと思っているがまだ観ていない」作品だろう。しかしPrime Videoで観られる今、やることリストにチェックを入れるときが来た。トニーと“廃棄物処理業者”たち(つまりマフィア)があなたの仲間入りを待っている。気づけば一気見しているはずだ。
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『ザ・ホワイトハウス』
1990年代のアメリカ政治には希望があったなどナイーブなことを言うつもりはない。しかしこの10年ほどの惨状を目の当たりにしてきた今『ザ・ホワイトハウス』を振り返ると、その楽天的な政治観にどこか郷愁を感じてしまう。『ソーシャル・ネットワーク』や『ア・フュー・グッドメン』のアーロン・ソーキン脚本による本作では、大統領(マーティン・シーン)と報道官(アリソン・ジャニー)を含むホワイトハウス上級スタッフの日常を描く。少なくともソーキンが第4シーズンで離脱するまでは、今なお史上最高のテレビドラマのひとつと評価されている。
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『落下の解剖学』
『落下の解剖学』で賞シーズンの話題をさらった俳優犬メッシの話は聞いたことがあるだろう。しかし本作を観る理由はそれだけではない。いや、むしろ挙げればきりがない。サンドラ・ヒュラーが演じるのは、夫を屋根裏の窓から突き落とした疑いをかけられる女性。法廷を中心に展開する古典的なミステリーだが、アカデミー賞も受賞した巧みな脚本が本作を抜きん出たものにしており、ヒュラーの鋭く知的な演技がそれを引き立てる。最後まで観客の立場を揺るがし続ける濃密な法廷ドラマだ。
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『十二人の怒れる男』
『狼たちの午後』『ネットワーク』など骨太なドラマ作品で知られるシドニー・ルメット監督による、長編初監督作にして古典中の古典。刺殺事件の評決を下すために集められた陪審員12人のうち11人が被告人を有罪と考えるが、1人だけが無罪を主張し、ほかの全員を説得しようとする。極めてシンプルな設定のなかに、力強いストーリーと映画的な美しさが満ち溢れている。
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『ウォーフェア 戦地最前線』
戦争とは地獄である──そんな言葉がある。前線での恐怖を描いた映画は数多くあるが、近年では本作ほどそれを強烈に伝えるものはない。『シビル・ウォー アメリカ最後の日』のアレックス・ガーランド監督と元ネイビーシールズの退役軍人レイ・メンドーサ共同監督による、イラク戦争中の凄惨な戦闘を描いた実話ベースの作品だ。キット・コナー、ジョセフ・クイン、ウィル・ポールターら若手俳優が兵士たちを演じ、人生最悪の一日を再現する。技術的にも圧巻で、可能なら重低音の効いたスピーカーで観てほしい。
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『異端者の家』
90年代英国ロマコメで一時代を築いたヒュー・グラントが、これまでのイメージを覆す役柄を演じるホラー映画。郊外の自宅にモルモン教の宣教師(ソフィー・サッチャーとクロエ・イースト)を閉じ込める狂気的な無神論者を好演する。閉じ込められた彼女たちは信仰心を試され、危険な状況に追い込まれていく。『ソウ』や『ホステル』を思わせる要素もありつつ、人生や宗教、死後の世界についての哲学的テーマを扱う、いかにもA24的な“ちょっと高尚なホラーだ。
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『JUSTIFIED 俺の正義』
『ホワイト・ロータス / 諸事情だらけのリゾートホテル』や『フォールアウト』で名演を見せるウォルトン・ゴギンズのファンも、『JUSTIFIED 俺の正義』での彼を観たことがあるだろうか。過去を背負った主人公レイラン・ギヴンズ連邦保安官を好演するティモシー・オリファントも素晴らしいが、最大の見どころは宿敵ボイド・クラウダーを演じるゴギンズの存在感だ。まさに何でもこなす犯罪者であり、作品をさらっていく。ぜひチェックしてほしい。
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『リアリティ』
『ユーフォリア/EUPHORIA』『ホワイト・ロータス』『恋するプリテンダー』などで注目を集めてきたシドニー・スウィーニーだが、本作『リアリティ』での演技こそがキャリア最高の到達点かもしれない。彼女が演じるのは、2016年米大統領選へのロシアによる介入に関する機密文書を漏洩した元海軍兵でNSA契約社員のリアリティ・ウィナー。その行為は世界的な波紋を呼び、彼女は政府の情報漏洩事件として最長級の刑期を受けることになった。スウィーニーの演技は繊細で心に迫るものだが、北米をはじめいくつかの国では劇場公開されず、多くの人に届かなかったのが惜しまれる。
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『ザ・ガールフレンド ~あなたが嫌い~』
『フォレスト・ガンプ/一期一会』『ハウス・オブ・カード 野望の階段』で知られるロビン・ライトが主演およびクリエイターを務めるサイコスリラー。彼女は、息子の新しい恋人に不信感と敵意を剥き出しにする過保護な母親を演じる。当初は上流階級と労働者階級の軋轢を描く展開かと思わせるが、物語は次第に大きく方向転換していく。刺激的で、やや荒唐無稽ながらも楽しめる作品だ。
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『ロード・オブ・ザ・リング:力の指輪』
2シーズンにわたり莫大な制作費を投じた本作の出来映えには批判も少なくなかった。というのも、誰もがピーター・ジャクソン監督の名作を基準にしたため、期待値があまりに高すぎたのだ。それでもフロドやギムリを愛するファンにとっては重要なシリーズの拡張であることに変わりはないし、Prime Video史上でも屈指の視聴数を誇る作品である。第3シーズンに備えて、今のうちに追いついておこう。
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From British GQ
By David Taylor, Lucy Ford, Jack King and Killian Faith-Kelly
Translated and Adapted by Yuzuru Todayama
