キコ・コスタディノフ(KIKO KOSTADINOV)は、2026-27年秋冬ウィメンズコレクションを発表した。
「見る者」と「見られる者」の間に生じる緊張感
今季のキコ・コスタディノフが探求するのは、「見る者」と「見られる者」のあいだに生まれる緊張関係。都市のなかに息づく鳥たちの存在に目を向けながら、観察という行為そのものを起点にコレクションを構築した。見るとは何か、見られるとは何か──その問いを女性性の本質に結びつけつつ、現実の機能性と想像上のイメージを往還させる。
観察を支える機能性ディテール
”観察”という主体的な行為から派生した機能性が、ウェアの随所に息づく。ノートやペン、双眼鏡の収納スペースを備えたトラウザーパンツに加え、ポケットを配したルックが複数登場。隠しポケットを配したボリューミーなジャケットや、胸元にフラップ付きのポケットを重ねたアウターなど、機能的な装いが示されている。
組み合わせ可能なワードローブ
レイヤー構造のニットや、変形するレギンス、ジャンプスーツもお目見え。着方によって異なる表情を引き出し、多様なニーズに対応するワードローブを提案する。
羽根を想起させる素材表現
象徴的なのは、鳥の羽根のきらめきを想起させる素材使いだ。艶のあるピンクのドレスは、光を受けるたびに表情を変え、視線を引き寄せる仕上がりに。
羽根の柔らかな動きからインスパイアされたウールセーターには、ネックラインから肩、袖にかけてブルーのフェザーヤーンが編み込まれ、毛羽立った質感によって羽根の豊かさを思わせる。観察の対象となる鳥を「見られる者」として捉えた視点が、こうした素材表現にも反映されている。着想源となったのは、グリム童話「フィッチャーの鳥」とシンディ・シャーマンによる同名の写真作品だ。
アシックスやオークリーとのコラボレーション
また、ショーを通して散見されるコラボレーションアイテムも見逃せない。アシックス(ASICS)とタッグを組んで開発されたシューズは、足袋型のシルエットに、穴飾りを施した革靴のディテールとトレイルシューズの構造を掛け合わせたデザインが特徴的。
オークリー(OAKLEY)とのアイウェアでは、羽根や木のモチーフをフレームに落とし込み、横長の独特なフォルムに仕上げた。





