ランバン(LANVIN)は、2026-27年秋冬ウィメンズコレクションを発表した。
真夜中の挨拶 – 時代を超えたネオエレガンス
「真夜中の挨拶」を意味する「Bonjour Minuit(ボンジュール・ミニュイ)」を掲げた、ランバンの2026-27年秋冬コレクション。アーティスティックディレクターのピーター・コッピングは、「le chic ultime(究極のシック)」の理念やクチュールに根ざした立体裁断や装飾技法といったブランドに受け継がれる伝統を軸に据え、過去から現在、さらに未来へと連なる“対話”として今季のコレクションを構想した。
世代や時代を横断する視点のもと、カジュアルとフォーマル、昼と夜といった境界を緩やかに溶かしながら、多面的なエレガンスのあり方を描き出している。
男性性と女性性が交差するテーラリング
ランバンのメンズウェア誕生100周年を迎える2026年は、男性性と女性性の交差に焦点を当てたテーラリングが展開された。たとえば、重厚感のある生地で仕立てたジャケットは、ウエストを絞ることでくびれを強調するように再構築。身体に寄り添うよう形を変え、メンズウェア由来の構築的なシルエットが女性らしいプロポーションへと昇華されている。
ローブ・ド・スタイルの再解釈
流れるようなラインを描くシルエットも目に留まる。腰から裾へと広がるドレスは、歩みにあわせて柔らかく揺れ、裾の重なりが動きにリズムを添える。
ウエストを起点に広がるボリュームは、ランバンを象徴するアーカイブドレス、ローブ・ド・スタイルに着想を得たもの。身体に寄り添いながらカッティングによって輪郭に変化を与え、新たなバランスのボリュームを生み出した。
手仕事とテクノロジーによる装飾
手仕事と技術を組み合わせた装飾も今季の特徴だ。ビーズは手刺繍で丁寧に縫い付けられ、フリンジはレーザーカットで切り出される。伝統的な技法と現代的なアプローチを組み合わせることで、装飾に新鮮な表情を生み出している。
ディテールに宿るアール・デコ
ジャンヌ・ランバンが活躍した1920年代パリに広く根付いていたアール・デコの装飾様式も、今季のデザインに取り入れられている。幾何学的な意匠は、ウエストを飾る直線的なダイヤモンドパターンとして衣服に落とし込まれた。ビーズやストーンが縁取るように施され、直線的な模様を強調している。




