劇場公開日:2026年4月24日
解説・あらすじ
気候変動が進んだ近未来を舞台に、時を超えて空から降ってきた少年と、荒廃した世界で生きる少女の出会いと冒険を描いたフランス発の長編アニメーション。
気候変動により荒廃した2075年の世界。10歳の少女イリスは、不思議な虹色の物体が空から落ちてくるのを目撃する。それは、虹色の飛行スーツでタイムトラベルが可能になった未来から不時着した少年アルコだった。未来へ帰るための手がかりを求めるアルコと、現実に縛られたイリスは、虹色のスーツに秘められた謎を追いながら、未来へとつながる虹の道を探す旅に出る。しかし、謎の三つ子から追撃を受けてしまう。
本作が長編アニメーション初監督となるウーゴ・ビアンブニュが5年の歳月をかけて制作し、どこか懐かしく温かい物語をあざやかな色彩で独創的に描き出す。俳優のナタリー・ポートマンが製作に名を連ねた。2025年アヌシー国際アニメーション映画祭の長編部門グランプリ(クリスタル賞)を受賞。第98回アカデミー賞長編アニメーション賞にノミネート。
2025年製作/88分/G/フランス
原題または英題:Arco
配給:AMGエンタテインメント、ハーク
劇場公開日:2026年4月24日
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(C)2025 Remembers / mountainA / France 3 CINEMA
4.0 心を揺さぶり、虜にする秀作アニメーション
2026年4月24日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会
幕を開けた瞬間、私たちがよく知る懐かしい風が吹きつけた。草木の色鮮やかさ、透き通った川の流れ、うごめく雲、駆け抜ける少年の身のこなし。さらに高鳴る音楽に至るまで、まるで宮崎アニメから受けた影響が濃密に込められているかのよう。空から虹色の軌跡を描いて落ちてくるのは「ラピュタ」と真逆の少年の側で、それを下で迎えるのは少女という、いわばガール・ミーツ・ボーイ。飛行石のような結晶も出てくるし、彼らを追うおかしな悪役たちもいる。こういった要素が琴線を刺激しつつ、しかし本作は極めて独自のコンセプチュアルな未来物語を起動させる。少女の身に起こった夢のような日々。もう二度と会えないかもしれない親愛なる友人。愛すべきキャラ、アイテム、それから未来ビジョンについても一切の無駄がない。計算された構成で一直線に冒険譚を刻み、ハッとする展開が大きく心を揺さぶる。子供から大人まで幅広く虜にする絶品のアニメーションだ。
5.0 劇場で見るべき傑作
2026年4月25日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館
色彩と感情が見事に溶け合う、まさに“体験する物語”。時を超えて出会う二人の関係が、やさしくも力強く心に響く。繊細な映像美と音楽が一体となり、観る者を別世界へと連れ出す没入感は圧巻。子どもの頃に感じた冒険心を呼び覚まし、大人の心にも深い余韻を残す一本。劇場でこそ味わうべき傑作。
2.0 描いてみたいことを、思いつきで描いたような、散漫な印象しか残らない
2026年4月24日
スマートフォンから投稿
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雲の上に突き出た、巨大な木と枝のような居住空間は、明らかに現在の人類のものではないし、下界には恐竜が生息しているのかと思ったら、普通に人間が生活しているのだが、風雨を防ぐ透明なドームで家が覆われていたり、人型ロボットが普及していたり、ホログラムによる通信が行われていたりと、今よりも科学が発達していて、中々、物語の設定や世界観を把握することができない。
手描きアニメの美しさやぬくもりは感じられるものの、キャラクター・デザインに馴染めないせいか、物語に入り込むのも難しい。
地上に住む少女が、空から落ちてきた虹色のマントの少年と出会うことで、ようやく、これが、2075年を舞台にした物語で、少年は、それよりもはるか遠くの未来からやって来たということが分かるのだが、どうして、そのような時代設定にしたのかは、最後まで分からなかった。
2人は、ホームセンターで買い物をしたり、少年が、少女に、鳥の言葉を教えたりするのだが、恋に落ちるプロセスとしては雑過ぎるし、鳥と話ができるという少年の能力が、(洞窟でフクロウを追うという場面はあるものの)何かの役に立つということもない。
タイムトラベルの動力が、散水機とホースの水で作り出した「虹」だという設定は面白いものの、それ以前に、謎の3人組がダイヤを拾っている可能性があるのに、どうして、それを探そうとしないのかが分からない。
その3人組も、20年前に虹色の飛行物体を目撃して以来、その謎を追っているということは理解できるのだが、追跡していた少年少女が森の中に入って行ったのに、違う方向の検問を突破したり、どういう訳か少年少女と合流して、あっさりとダイヤを渡した上に、彼らの逃亡を助けたりと、結局、何がやりたかったのかがよく分からない。そもそも、3人組が最初に使っていた器具は、何の探知機だったのだろうか?
警察に通報されそうになった少年少女が、火災が迫る中を学校まで逃げて、そこで何がしたかったのかも不明だし、彼らの後を追ってきた隣の家に住む男の子も、物語に必要なキャラクターだったとは思えない。
せっかくダイヤを取り戻したのに、2人で未来に帰ろうとして、重量オーバー(?)で失敗するという展開は間が抜けているし、少年少女と赤ん坊を火災現場から救出するために、孤軍奮闘する家事ロボットの活躍を描きたかっただけなのではないかとも思ってしまった。
記憶を失いつつあるロボットが、少女との思い出をレリーフにして壁に刻む場面は、それなりに感動的ではあるものの、ロボットが、少年の名前を聞いてバグを起こし、修理に出されるエピソードは必要なかったと思えるし、彼らが逃げ込んだ洞窟が、炭鉱なのか、アミューズメント施設なのかもよく分からなかった。
ラストは、少年の行方を捜していて歳を取ってしまった彼の家族が、少年の前に現れるのだが、家族が味わったであろう長年の苦労よりも、親の教えを聞かずに家を飛び出した少年の身勝手さの方が気になって、感動するどころか、腹が立ってしまった。
家族が、壁のレリーフを見てやって来たというオチや、少女が抱いていたという「何かが変われば良いのに」という願いにしても、何だか取って付けたような唐突感を覚えざるを得ず、もう少し、タイムトラベルを活用したトリッキーな展開(例えば、3人組が20年前に見たのは、息子を捜していた両親だったとか•••)なり、「なるほど」と納得できるような伏線なりを、仕掛けることはできなかったものかと思わずにはいられなかった。
観終わった後に、「描いてみたいことを、思いつきで描いてみました」みたいな、取り留めのない、散漫な印象しか残らなかったことも、残念としか言いようがない。
3.5 なかなか結末が…
2026年4月24日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館
ちょっと予想を反した結末だった。今も未来も子供を思う親の愛情は変わらず。なんかせつないハッピーエンド。顔がリアルなわりに色彩や近未来の造形物が異世界感ありでいい感じだったなー。
