『期待されている人の33%が「積極的休養」と「消極的休養」を使い分けています』
そう語るのは、これまで800社以上を支援してきた「働き方」の専門家である越川慎司氏だ。815社の17万3,000人を対象に、カメラ、ICレコーダーによる記録、会議データ、メールやチャットの履歴などのデータを分析したところ、同世代より出世が早い「期待されている人たち」の意外な共通点が見えてきたと言う。
その特徴をまとめた書籍『会社から期待されている人の習慣115』が発売。「もっと早く知りたかった」「全社会人へ向けた教科書だ」とたちまち話題になっている同書から、「職場で評価が高い人の共通点」を紹介する。(構成/ダイヤモンド社・石井一穂)
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休日を「なんとなく寝て終わる」にしていないか
平日の疲れがたまり、休日は気づけば昼まで寝て、そのまま何となく1日が終わってしまう。
「しっかり休んだはずなのに、月曜になるとまた疲れている」
そんな感覚を持っている人は多いのではないだろうか。
忙しい社会人ほど、「休みの日はとにかく寝る」が正解だと思いがちである。
しかし、出世が早い人たちは、その休み方をしていない。
815社17万人を分析し、「職場で評価されている人たちの習慣」を解明した書籍『会社から期待されている人の習慣115』では、次のように書かれている。
期待されている人たちの33%が、積極的休養と消極的休養を意図的に使い分けていることがわかったのです。これは一般社員における比率の1.2倍です。
――『会社から期待されている人の習慣115』より引用
つまり出世した人たちは、「何も考えずに、休日をなんとなく過ごす」なんてことは絶対にしないのである。
「疲れ方」に合わせて休み方を変えている
期待されている人たちが使い分けているという「積極的休養」と「消極的休養」とはなんなのか。
同書では次のように示されている。
積極的休養とは、運動や趣味など体を動かす休み方。消極的休養とは、睡眠や読書など静かに過ごす休み方です。
――『会社から期待されている人の習慣115』より引用
「今週はデスクワークが多くて体がなまっているから土曜はジムに行こう」
「出張続きで体力的に消耗したから、日曜は完全オフにしよう」
このように、疲れの種類に応じて休み方を変えているのである。
さらに、こうした習慣が仕事の結果にもつながっているという。
疲れの種類によって休み方を変えている人は、その他の人とくらべて週明けの集中時間が21%も高いというデータもあります。同じ休日でも、「どう休むか」を選ぶことで、回復の質が大きく変わっていたのです。
――『会社から期待されている人の習慣115』より引用
同じ休日でも、「どう休むか」で月曜のパフォーマンスは大きく変わるのである。
出世を分けるのは「休む前に決めているかどうか」
さらに重要なのは、彼らが休み方を「休日に入る前」に決めていることだ。
その理由について、同書では次のように解説されている。
彼らに共通していたのは、休日の前に「今週はどちらの休養にするか」を決めていたことです。
先ほど紹介したディレクターも、金曜の夕方に、週末の過ごし方を決める習慣があるようでした。
彼は「週末に入ると判断力が落ちるので、つい楽な方を選んでしまう。だから、冷静に判断できる金曜のうちに決めておくんです」と語っていました。
――『会社から期待されている人の習慣115』より引用
週末に入ってから考えると、人はつい楽な方を選んでしまう。
だからこそ、冷静に判断できる金曜のうちに、「今週はどう休むか」を決めておくのである。
出世する人ほど、休みを「なんとなく」で終わらせない。
自分の疲れを見極め、それに合った休養を選ぶ使い分けが、健康な状態を引き寄せ、周囲からの信頼にもつながっていると言えるだろう
(本稿は、『会社から期待されている人の習慣115』の内容を引用して作成した記事です。書籍では「評価と信頼を得ている人たちの共通点」を多数紹介しています)
