佐藤二朗さんと橋本愛さんがダブル主演を務める連続ドラマ『夫婦別姓刑事』(フジテレビ系)が4月14日にスタート。ネット上では、主人公夫妻が別姓を名乗る理由が「想像と違った」として話題だ。

本作は、中野区・沼袋警察署にバディ刑事として勤務する四方田誠(佐藤さん)と鈴木明日香(橋本さん)が、夫婦であることを隠しながら事件を解決していく物語。

物語の前半は沼袋署員の日常がコミカルに描かれるが、次第に予測不能な展開へと変貌する“考察型ミステリー”にシフトしていくという。

夫婦別姓の理由は「警察のルール」

現在、国会では高市政権が「旧姓使用の法制化」を推し進めていることもあり、放送前からインパクトの強いタイトルが話題となっていた本作。しかし、劇中で主人公夫婦が旧姓を名乗る理由は、警察内部の「夫婦は同じ部署に所属してはいけない」という内規を回避するため。

同作の小原一隆プロデューサーも、放送前に「いわゆる選択的夫婦別姓制度自体と本作はリンクしているわけではありません。また制度自体に賛成反対の立場を示す内容でもありません。あくまでも、“夫婦ながら以前のままの別姓同士で業務にあたっている刑事”の略称です」と明言しており、個人のアイデンティティ維持や多様性の尊重といった社会的な意図は希薄なようだ。

だが、視聴者の中には純粋に「選択的夫婦別姓制度をドラマにどう盛り込むのか」と注目していた人も多く、初回放送後には「制度とはなんも関係ないんかい!」「風刺ドラマかと思ったら全然違った」と肩透かしのような声も相次いだ。

橋本愛さんのコラムも話題「制度が実現しなければ……」

ただ、ドラマの内容とは対照的に、主演の橋本さん自身は「選択的夫婦別姓」に対して強い関心を持っている様子。

「週刊文春」3月19日号(文藝春秋)に掲載された橋本さんのコラム「選択的夫婦別姓と憲法と平和」では、書籍『選択的夫婦別姓は、なぜ実現しないのか?』(花伝社)を読んだ上で、「選択的夫婦別姓制度が実現しなければ、結婚したくないとまで感じている」「私は痛烈に、自分の名前を剥奪されることを拒んでいる」などと胸の内を明かしているのだ。

そんな橋本さんだけに、自身の主演ドラマに「制度と関係ないのか……」と困惑する視聴者がいることを、どう感じているのか本音が注目される。

【解説】そもそも「選択的夫婦別姓」とは?

とはいえ、このドラマをきっかけに、選択的夫婦別姓制度に興味を持った人も多いだろう。現在、日本では結婚時にどちらかの姓に合わせる「夫婦同氏制」が法律(民法)で義務付けられており、これは世界でも稀な制度といえる。

「ハフポスト日本版」ではこれまで、現在の制度の課題や議論のポイントを 記事や動画でわかりやすく紹介してきた。ドラマの背景にある社会状況を知る一助として、チェックしてみてはいかがだろうか。

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