今年で79回目を迎える世界三大映画祭の最高峰、カンヌ国際映画祭。最高賞パルムドールを競う部門として最も注目が集まる「コンペティション部門」に深田晃司監督の最新作『ナギダイアリー』が正式出品されることが発表された。同部門には毎年世界中の名匠たちが名を連ね、近年はパルムドールを受賞したショーン・ベイカー監督『ANORA アノーラ』、ジュスティーヌ・トリエ監督『落下の解剖学』、ポン・ジュノ監督『パラサイト 半地下の家族』が、その後アカデミー賞にも輝くなど大きな話題に。この部門の対象賞は、最高賞のパルムドール、グランプリ、監督賞、男優賞、女優賞、脚本賞、審査員賞となる。

深田監督は、2016年の『淵に立つ』でカンヌ国際映画祭ある視点部門で審査員賞を受賞。その後も、20年に『本気のしるし〈劇場版〉』(オフィシャルセレクション)、25年に『恋愛裁判』(カンヌ・プレミア部門)が選出されており、本作で2年連続4度目のカンヌ正式出品にして、初のコンペティション部門選出という快挙を果たした。さらに本作は、主演の松たか子、共演の石橋静河、松山ケンイチら実力派キャスト陣にとっても、出演作が“初のカンヌ選出”という記念すべき作品となった。

本作は、第39回岸田國士戯曲賞を受賞した平田オリザの代表作「東京ノート」に着想を得て、深田監督自らオリジナル脚本を執筆。同作の精神を受け継ぎながらも「ナギ(岡山県奈義町がモデ)」を舞台に新たな物語を紡ぎ、企画の立ち上げから9年の歳月を経て完成させた意欲作。

この物語の主人公は、自然豊かな町「ナギ」でひとり創作に打ち込む彫刻家の寄子。ある日、東京と台湾で建築家として活躍する友梨が数日間の休暇をとり、別れた夫の姉である寄子のもとを訪れる。若くして妻を亡くした寄子の幼なじみ・好浩、そして息子の春樹とその親友の圭太。人々との出会いは穏やかな日常に小さな揺らぎをもたらしていく――。

このたび公開された特報では、「ちょっと美人すぎない?」と作品の前で言葉を交わす、彫刻家の寄子と、モデルを務める友梨の気心知れたやり取りが収められているほか、寄子の幼なじみ・好浩や自然豊かな風景も映し出されており、穏やかな空気から物語がどう展開していくのか、期待が高まる。

また、ティザービジュアルには、「知らなかった。私のこと、あなたのこと。」とメインコピーが添えられ、彫刻を制作している主人公の寄子と、彼女と向き合っている友梨、その背景にはナギでの日々を想起させる写真が重ねられており、想像が掻き立てられるビジュアルとなっている。

映画『ナギダイアリー』は、2026年9月25日(金)より全国公開。

otocoto編集部

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