脱コードをテーマにファッションと身体感覚を再考する異色の展示
前橋のShop rin art associationはファッションをテーマとした展覧会「mind-blowing」を2025年12月20日から2026年6月14日まで開催する。Maison Martin MargielaやBALENCIAGA、Vivienne Westwoodなどの名作ガーメントを含む展示販売とともに、ファッションを通して身体感覚と社会構造を問い直す試みとなる。

脱コードという視点
本展のタイトル「mind-blowing」は「圧倒的な衝撃」と「混乱」を意味する。人はそれぞれ異なる環境の中で生き、その環境には固有のコードが存在する。本展では、そのコードからあえて逸脱する「脱コード的」な態度を採用する。環境に適応する思考から離れることで生じる混乱を起点に、新たな認識の可能性を探る。ナンセンスはその手段として機能し、アイロニーとユーモアを通じて、常識の輪郭を浮かび上がらせる。


Artisanal White-Painted Vest(Maison Martin Margiela)


Line Viscose and Leather Wrap Coat(Maison Martin Margiela)


Tromproluil Long sleeve T-shirt(Maison Martin Margiela)
不安と快楽を往復する空間構成
展示は不安と安心が交互に訪れる構造で構成されている。地下フロアでは、蝋燭の灯る暗い空間にモデルが横たわり、その周囲をガーメントとフェイスマスクを纏った人物が取り囲む。観る者はその状況に対して違和感と没入の双方を体験する。恐怖や不安の先にある感覚の変化が、本展の核となる体験である。

ファッションの再定義としての展示と販売
1階では歴史的名作とされるガーメントからプレタポルテ、アルチザンブランド、匿名的な古着まで幅広く販売される。参加ブランドには、Maison Martin Margiela、Jean Paul Gaultier、Vivienne Westwood、Raf Simons、Alexander McQueen、COMME des GARÇONS、Yohji Yamamoto、Louis Vuitton、BALENCIAGAなどが含まれる。2階では、多様な衣服で構成された「ファッションの木」が出現する。装飾性と異様さを併せ持つその構造は、身体と概念の関係を象徴的に示す存在として立ち上がる。








思考を揺さぶる装置としてのファッション
本展はファッションの本来の役割や意味を再考する機会を提示する。思考を意図的に逸脱させることで生まれる感覚や、混乱の先にある快楽の可能性を提示する。固定化された認識が揺らぐときに生まれる「感動」を、空間全体で体験させる構成となっている。





rin art association プロフィール
2010年にコレクター 原田崇人により設立された現代美術ギャラリー。群馬県高崎市を拠点に活動し、2017年に高崎駅近郊へ移転。現在は「まえばしガレリア ギャラリー2」でも展覧会を開催している。現代における有効な哲学を探求し、美術史の文脈に接続するコンセプチュアルな作品を紹介する。
「mind-blowing」開催概要
会期2025年12月20日から2026年6月14日まで時間11:00〜19:00会場Shop rin art associationURLhttps://tinyurl.com/4mw978ad
