4月9日(木)深夜24時にスタートするドラマ「惡の華」。
原作は、全世界累計325万部を突破した押見修造の同名漫画(※電子コミック含む)。
少年・少女たちの「不安」「葛藤」「痛み」を描く壮絶な青春物語として知られ、思春期の心の揺らぎをえぐる衝撃作として支持を集めてきた。
「テレ東プラス」は、ダブル主演を務める鈴木福とあのを取材。作品への思い、撮影の裏側について話を聞いた。

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「笑いも感情も、肉体的な苦しさも詰め込んだ作品」(鈴木)
――オファーがきた時の感想を教えてください。
鈴木「素直にうれしかったです。プロデューサーや監督陣の熱量の高さに驚きましたし、『しっかり務めなければ』という強い思いと、ワクワクする気持ちが同時に湧き上がりました」
あの「ドラマ化すること自体に驚きましたし、俳優としてオファーをいただけたことが光栄でした。
原作は、以前、当時の僕を知っている身近な人たちから『仲村があのちゃんみたいだから読んでみて』『あなたに必要な漫画だと思う』と勧められたことがあって。実際に読んでみると、ものすごく訴えかけてくるものがあって、腑に落ちる感覚がありました。
今回、主演という形で携われることに運命的な縁のようなものを感じましたし、作品から手を差し伸べられているような感覚になりました」
――原作は非常に衝撃的な作品ですが、読んだ時の感想は?
鈴木「正直『やばいな、これをやるのか』という気持ちになりました。美しくもあり、つらくもある。そうしたすべての表現が本当に素晴らしい作品だと思います。読み進めるほどキャラクターの魅力に引き込まれて、僕たちの心にある“何か”に問いかけてくる作品だと感じました。
撮影に入る前の自分には分からなかったことを、この作品が教えてくれたような気がします」
あの「救われる部分がありました。誰かの人生の核になるような漫画だと思いますし、実際に僕の周りにもそういう人が多いです。
僕自身も他人事とは思えない景色がたくさんあって、そんな作品に俳優として関われるのは本当に光栄なことだと思いました」

――お2人は今回初共演となりましたが、お互いの印象は?
鈴木「あのちゃんは、パブリックイメージ通りの部分もありつつ、実際はとてもよく話してくれる方で、そのギャップが印象的でした。撮影初日はクラス全員が集まるシーンだったのですが、席が前後だったこともあり、その時からいろいろお話しました。
あのちゃんの仲村役は初日から本当にハマっていて、見ていて気持ちがいいくらい。本読みの段階からすごくいい感触があり、『よし、やるぞ!』と気合が入りました」
あの「福くんは、笑い方が小さい頃と全然変わらないのがすごいなって思いました(笑)。でもすぐに、演技に対する真面目さや誠実さが伝わってきて、周りをよく見ている大人な方だなと感じて圧倒されました」
「撮影のことは、きっと一生忘れない」(あの)
――それぞれの役柄について、どう捉えて演じましたか。
鈴木「春日は、思春期特有の“自分は特別だ”という自意識を持ちながら、山に囲まれた町で閉塞感や不安を抱えている少年です。仲村と出会うことで自分を解放し、内面のぐちゃぐちゃしたものがあふれ出して崩壊していく。その変化を意識して演じました。
物語が進むにつれて印象が大きく変わっていくキャラクターなので、その変化をドラマでもしっかり見せられたらと思っています」

あの「仲村は、自分の中の“普通”に正直に生きている人だと思います。狂気的に見られがちですが、人間らしさや優しさもある。ただ暴れたり叫んだりするのではなく、彼女なりのエネルギーや、春日という存在に体当たりで向き合っている感じを大切にしました。
中学生という設定なので、春日より少し大人びた雰囲気を出しつつ、声色は幼すぎず大人すぎない絶妙なラインにする必要があり、そこは特に大切にしました」
――撮影現場の雰囲気はいかがですか?
鈴木「俳優としての自分のギアをもう一段上げるような、大切な時間を過ごしています。スタッフの皆さんも含め、現場の熱量が本当にすごい。最後まで気を抜かずにやりきりたいです」
あの「撮影を通していろいろな感情をもらえましたし、自分がこれからどうありたいのかがはっきりしてきた感覚があります。体力的にもシチュエーション的にも大変ですが、お芝居の面白さを福くんやスタッフの皆さんに教わりました。今回の撮影のことは、きっと一生忘れないと思います」
――最後に、視聴者にメッセージをお願いします。
鈴木「僕たちが俳優として出せるものをすべて注ぎ込んだと言えるくらい、笑いも感情も、肉体的な苦しさも詰め込みました。物語の受け取り方は人それぞれだと思いますが、このドラマはきっと、皆さんの心に残る作品になっているはずです。1話から最後まで、ぜひ目を離さずに見ていただきたいです」
あの「ドラマとしての『惡の華』を、自由な捉え方で楽しんでもらえたらうれしいです。アニメや映画とはまた違う感覚を、ぜひ五臓六腑に染み渡るまで味わってください」
【鈴木福 プロフィール】
2004年6月17日生まれ。東京都出身。
1歳のとき、NHK教育番組でデビュー、2011年にTVドラマ「マルモのおきて」に出演し、人気を博し以降、映画、TV、舞台、CMなどで活躍。
近年はミュージカルや情報番組のコメンテーターなど新たなジャンルにも活動の幅を広げている。
最新作は映画「ヒグマ!!」やHuluオリジナル「時計館の殺人」、ドラマ「コンビニ兄弟 テンダネス門司港こがね村店」(NHK)など。
【あの プロフィール】
9月4日生まれ。現在は、ソロアーティスト「ano」として音楽活動を行う。
2022年にメジャーデビュー曲「AIDA」をリリースし、アニメ「チェンソーマン」(テレビ東京)のエンディングテーマ「ちゅ、多様性。」が大ヒット。2023年、「NHK紅白歌合戦」に初出場。ドラマ「惡の華」のために書き下ろした新曲「愛晩餐」も解禁された。
俳優として、ドラマ「民王R」(テレビ朝日系)や映画「デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション」(声の出演)、「赤羽骨子のボディガード」、「【推しの子】-The Final Act-」などに出演。「あのちゃんの電電電波♪」(テレビ東京毎週火曜深夜2時)ほか、バラエティー番組でも、唯一無二のキャラクターで人気を博している。
【第1話】

春日高男(鈴木福)は閉ざされた町で閉塞感が漂う中、詩集『惡の華』を拠りどころにする中学生。唯一の希望はクラスメートの女神、佐伯奈々子(井頭愛海)。ある放課後、忘れ物を取りに教室に戻ると佐伯の体操着が落ちていた。思わず手に取り、匂いを嗅いでしまうが、突然物音がして衝動的に盗んでしまい逃げるように立ち去る。翌日罪の意識に苛まれていると、一部始終を見ていた仲村佐和(あの)に声をかけられる…。
