日本人は英語が苦手とよく言われるが、なぜなのか。認知科学者の今井むつみ氏が、日本人の英作文に特徴的な「I think(アイ・シンク)の嵐」を糸口に探る。AIを活用した新しい英語学習法を提案する新刊『アブダクション英語学習法』(日経BP)から、抜粋してお届けする。

「自分の考えや思っていることを英語で書く」というタイプの課題が出ると、日本人はすぐ「I think(アイ・シンク)の嵐」になります。
これは、「思う」の産出語彙として、thinkしか持たない人が多いからです。
日本語の「思う」に当たる英単語は多くあります。例えば、「know(ノウ)」「believe(ビリーブ)」「see(シー)」 などがそうです。
・ I know she is lying.
彼女は噓をついていると思う。
・ I believe he will succeed.
彼は成功すると思う。
・ I don’t see this plan working.
この計画がうまくいくとは 思えない。
knowもbelieveもseeも、誰もが知っているような基本的な英単語です。高校生ももちろん、これらの英単語は「知っている」と言うでしょう。
しかし、「思う」の訳語として、これらの単語がすぐに出てくる人は多くありません。なぜかというと、「know=知っている」「believe=信じる」「see=見る」という、英語と日本語が一対一になった知識としてインプットされているからです。
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