4月2日(木)より、THE BOOK ENDでは堀米 春寧個展「Wings」を開催いたします。『Wings』とは、I live/I wonder シリーズでの制作を通じて彼⼥の背に⽣えた新しい⽻根のことである。本展⽰からはじまる彼⼥の新章を象徴する「⽻根」のモチーフは、⽩⾊と⿊⾊とが表裏となった⼤きなテキスタイル作品として現れ、わたしたちの⽬の前で光と闇とを撹乱するかのように⽻ばたく。

『Wings』のもう⼀つの象徴として描かれる「⽩⿃」と「⿊⿃」のモチーフは、彼⼥⾃⾝が幼い頃から習っていたバレエと、その古典作品である『⽩⿃の湖』に由来する。彼⼥はそれぞれが持つ異なる魅⼒について「⽩⿃は、雪のように静かに内側に向かっていくけれど、⿊⿃の外側に向かってひらく狂気の美しさにも惹かれてしまう」と語る。不思議なことに、彼⼥が⽩い円を描くときには外から内に向かって描き、⿊い円を描くときには最初に中⼼に光の粒をおき、それを起点として内から外へと描きはじめるのだそうだ。⽩い光とは常に発散しているわけではなく、また同時に⿊い闇とは、真に暗いだけのものとは限らない。

両者は対峙するものではなく交差し、互いを織りあうことで紡がれているものなのかもしれない。古くから世界中のシャーマンたちはその⾝体に、⽩⿃の⽻根を纏ったという。⽩⾊と⿊⾊とが共⽣する⽻根≪Wings≫を⾃⾝の指先から⽣み出した彼⼥は、これからどこに向かって⽻ばたいていくのだろうか。
ー銀⾊夏実

いのちの流れと好奇心をテーマに、ドローイングやペインティング、刺繍を用いた作品を発表している堀米 春寧氏。今回の個展では、「I vvonder」と新作「Wings」から約8点を展示いたします。また、店頭では2025年にYAMADA Book Publishingより出版された画集「I vvonder」もお取り扱い致しております。0.05mmのペンでおりなされた光と闇、迷いと希望が交差し織り合い紡がれていく世界観をぜひ会場でご体感ください。

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