
映画の一場面 ©Les Films du Fleuve – Archipel 35 – The Reunion – France 2 Cinéma – Be Tv & Orange – Proximus – RTBF (Télévision belge) / Photo©Christine Plenus
予期せぬ妊娠や女性支援をテーマに、ベルギーが舞台の映画「そして彼女たちは」を鑑賞し、日本とベルギーの実情を考えるシンポジウムが東京都内で開かれた。ジャンピエールとリュックのダルデンヌ兄弟監督と、日本で若年妊産婦や若者を支援する団体の代表らが登壇し、支援を巡る両国の違いなどが議論された。(石原真樹)
映画は、若くして妊娠した女性を支援するベルギーの施設で、共同生活を送る少女5人の群像劇。親に捨てられた過去や薬物中毒、パートナーとの関係悪化など、困難を抱え苦しみながら、施設のスタッフに支えられて自立に向け模索する姿が描かれる。
3月25日に開かれたシンポでジャンピエール監督は、映画は実在する施設で撮影しており「大きな家族のようで、女性が安心できる空間が確保されていた」と説明。リュック監督は、ベルギーではシングルの親への金銭的手当が充実しているほか「親やパートナーがあなたを尊重しないなら、あなたも相手を尊重しなくていいという基本姿勢がある」と語った。
認定NPO法人「ピッコラーレ」の中島かおり代表は、日本では避妊や中絶に医療保険が適用されず、予期せぬ妊娠を防ぐ仕組みが不十分だと指摘。認定NPO法人「3keys」の森山誉恵代表は、子育て支援が少子化対策の面が強く、親を経由した支援が子どもに届きづらい状況を語った。
シンポには都立西高校の生徒や卒業生らが参加。2年生の作田麻里弥さんは「日本では家族イコール夫婦と子どもだが、少女たちが自分で選択して(多様な形の)家族をつくっていくところが良かった」と話した。作品は「kino cinema立川高島屋S・C・館」「MOVIX昭島」などで上映中。
