ドラマ版「ハリー・ポッター」スネイプ役、キャスティングをめぐり殺害予告を受けたと明かす それでも「中傷が原動力にもなる」と語る
ドラマ版「ハリー・ポッター」でホグワーツ魔法魔術学校のセブルス・スネイプ教授役に起用された俳優のパーパ・エッシードゥが、キャスティング発表後に受けてきた人種差別的な中傷被害について語った。
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2025年4月、ガーナ系イギリス人のエッシードゥが、スネイプという重要な役を演じることが発表された。スネイプは映画シリーズでアラン・リックマンが演じたキャラクターであり、この発表は配役をめぐる大きな議論を呼んだ。
エッシードゥは今回、そうした反発に含まれていた人種差別的な側面について言及し、The Timesのインタビューで「“降板しろ、さもないと殺す”と言われた」と明かした。
「現実として、Instagramを開けば“家に行って殺してやる”と言っている人を目にします」とエッシードゥは語った。「自分は大丈夫だと願っていますが、仕事をしているというだけで、誰もこんな目に遭うべきではありません。多くの人が仕事で命を危険にさらしています。僕は『ハリー・ポッター』で魔法使いを演じているだけです。それに、精神的に影響を受けていないと言えば嘘になります」
「この中傷が原動力にもなっています」と彼は続けた。「このキャラクターを自分のものにしようという情熱がより強くなるのです。子供の頃の自分の気持ちを思い出すからです。ホグワーツでほうきに乗る自分を想像していました。そして、自分のような子供があの世界に自分自身の姿を見いだせるとしたら? 僕が死ねばいいなんて言う人にひるむことなく、自分が心から誇りに思える役を演じようというモチベーションになります」
中傷がある一方で、エッシードゥは支援の声も届いていると述べた。昨年、映画シリーズでルシウス・マルフォイ役を演じたジェイソン・アイザックスは、エッシードゥに対する「無礼」で「人種差別的」な批判を非難し、彼を「人生で見てきたなかでも最高の俳優のひとり」と評している。アイザックスはさらに、「(エッシードゥの演技を)画面で見たら、彼らはきっと舌を引っ込めることになるでしょう。まあ、デジタルの舌ですがね」と語った。
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エッシードゥのキャスティングをめぐる議論は、原作小説におけるスネイプの身体的特徴と合致しないという不満から、物語上の関係性の変化に関する指摘まで多岐にわたっている。前者の主張は、大ヒット舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』でハーマイオニー役に黒人俳優が起用された際にも見られたものだ。また、スネイプが黒人になることで、学生時代にハリーの父親とその友人たちからいじめを受けた過去や、ハリーの母親への報われない恋といった物語の力学が変化するとの意見も出ている。
しかし、一部では原作からの変更が大きすぎるとの声がある一方で、この決定によってスネイプの物語の要素がより鮮明になり、全体としてより強い物語になるとの見方もある。
HBOによるドラマ版「ハリー・ポッター」は、全8話の第1シーズンが2027年初頭に配信開始予定。
Tom Phillips
