ジェーン・オースティンの世界をリアルに体感できる没入型施設「ジェーン・オースティン・エクスペリエンス(The Jane Austen Experience)」が、2月27日(金)にロンドンにオープンしました。オックスフォード・サーカスから徒歩約2分という好立地で、リージェンシー衣装の着付けやろう人形との撮影など、ファンが楽しめる多彩な体験が揃っています。
バースの姉妹施設としてロンドンに誕生

ジェーン・オースティン・エクスペリエンスは、1999年よりバースで運営を続ける「ジェーン・オースティン・センター」が手がけるロンドン版施設です。バース版はミュージアムとティールームを組み合わせた構成である一方、ロンドン版はキャラクター俳優が案内役を務める完全没入型の体験施設として設計されており、コンセプトが明確に異なります。

ジェーン・オースティンはバースに数年間暮らしながら、兄ヘンリー・オースティンが住むロンドンにもたびたび滞在しており、彼のロンドンの人脈を通じて複数の作品が出版されています。実際に彼女が足を運んだ劇場や書店、社交界のドローイング・ルームが点在したこの街に、ゆかりの施設が誕生したことには歴史的な必然性があります。
体験の内容|リージェンシーの世界を1時間で巡る

施設はオックスフォード・ストリートに隣接するジョージ王朝時代の邸宅内に位置し、最大20名のグループで約1時間の体験ができます。訪問者はオースティンの登場人物に扮したキャラクター俳優に出迎えられ、作品の世界に足を踏み入れます。
体験を通じて楽しめる主なコンテンツは以下のとおりです。
リージェンシー衣装を試着し、ペンバリーを模したセットで記念撮影
オースティンの執筆机のレプリカで羽根ペンを使った書き物体験
キャラクター俳優によるオースティン作品(『エマ』など)の朗読鑑賞
リージェンシー時代のパーラーゲームや当時のビスケットの試食
リージェンシー香水の試香
法医学アーティストのメリッサ・ドリングが制作したジェーン・オースティンのロウ人形との撮影
コリン・ファース演じるミスター・ダーシーの肖像画の展示





ろう人形はバース版と同じくドリングによる制作で、現存するキャサンドラの未完スケッチ・当時の記述・版画などをもとに制作されています。オースティンの生涯肖像画が残っていないため、このろう人形は現在最もリアルな「オースティンの顔」として知られています。なお1階にはジェーン・オースティン関連のギフトショップが常設されており、書籍・ジャーナル・切手・ホームウェアなど幅広いアイテムが揃っています。
料金・営業時間・アクセス

入場料は大人 £19.50、学生と60歳以上は£17.50、6〜16歳の子ども £11.50、5歳以下は無料です。事前のオンライン予約が強く推奨されており、公式サイトから購入できます。
営業時間は月曜〜土曜が10時〜17時、日曜は11時〜17時です。閉館1時間前が最終入場となります。住所は11 John Prince’s Street, London, W1G 0JRで、地下鉄オックスフォード・サーカス駅から徒歩約2分です。
訪問前に知っておきたいポイントと今後の展示

体験は最大20名のグループで進行するため、ひとりで参加する場合は見知らぬ他のグループと合流することになります。友人・家族・バースデーイベントなど、グループでの利用に特に向いた施設です。
現時点ではカフェ・ティールームが併設されていませんが、2026年春には常設展示がオープンする予定とのこと。バース版のセンターがジェーン・オースティン生誕250周年を迎えた2025年に過去最高の来場者数を記録した背景もあり、ロンドン版への関心も高まっています。また同年後半にはNetflixでの『高慢と偏見』新版、フォーカス・エンタテインメント製作の映画『分別と多感』の公開も予定されており、オースティン熱が続くなかでの開館となります。バースへの日帰り旅行と組み合わせて、ロンドンとバース双方でオースティンゆかりの場所を訪ねるプランも選択肢のひとつです。
Text by British Culture in Japan編集部
Link
https://janeausten.co.uk/
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