チャプター2の幕開け

    2022年6月10日に発売したアルバム『Proof』から約3年と9か月。BTSが新アルバム『The 5th Album ‘ARIRANG’』を2026年3月20日に発表した。グループのアイデンティティと人生を歩む中で直面する多様で普遍的な感情を込めたというこのアルバムのお披露目として選ばれたのは、彼らの本拠地ソウルの中心・光化門だった。歴史的にも意味のあるこの場所で行われた音楽シーンの歴史に残るであろうライブの模様を伝える。

    BTSがカムバックライブで魅せたマチュアな魅力と新境地──キーワードは「keep swimming」

    (P)&(C)BIGHIT MUSIC / Netflix

    「안녕 Seoul, We are BACK!」

    ライブはRMの掛け声でスタート。アルバムの1曲目でもある「Body to Body」で幕を開けた。『ARIRANG』というアルバム名にふさわしく、韓国の代表的な民謡「アリラン」の旋律をサンプリングした本曲は、2000年代のポップラップを彷彿とさせる荒削りなエネルギーをベースに、RMの「I need the whole stadium to jump」「Put your phone down, let’s get all the fun」というリリックから始まる。待ちに待ったARMYとともに楽しむ準備は万端だ。

    曲の最後に「I need the whole city to jump」と叫ぶRMだが、本人は怪我でジャンプできないところも彼らしい。どれだけ悔しかっただろうと不憫に思うが、常に完璧でなくても補完し合うことでベストを出せることを教えてくれる。これもBTSらしさのひとつなのだ。

    衣装は全員ブラック。ライダーズやノーカラージャケットなどメンバーごとにアイテムは異なるが、オーバーサイズのトップスに、スタンドカラーのインナー、かなりワイドなレザーパンツを着用。さらにパンツの上にスカートを重ねたり、ロングブラウスの裾をスカートのようにたなびかせたりと、ハードさのなかにフェミニンさも感じさせるコーディネートとなっていた。きらびやかというよりシック。落ち着いた大人っぽい装いからもチャプター2への意気込みが感じられる。

    Share.
    Leave A Reply