ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2026.03.17 16:07
15日(現地時間)、第98回米国アカデミー賞授賞式で『KPOPガールズ! デーモン・ハンターズ』(以下『ケデハン』)が長編アニメーション賞と歌曲賞を受賞し、2冠に輝いた。K-POPがオスカーの歌曲賞を受賞したのは今回が初めてだ。主題歌『Golden』の歌手であり共同創作者であるイジェが「子供のころ、人々はK-POPが好きな私をからかったが、今は誰もが私たちの歌を歌っている」と感激したように、今回の受賞はK-POPが「知る人ぞ知る」流行を超え、世界の主流文化に浮上したことを証明している。
昨年6月のNetflix(ネットフリックス)公開後、歴代最多視聴記録を打ち立てた『ケデハン』の旋風はK-POPにとどまらなかった。劇中に登場する銭湯、韓医院、キンパ、カップラーメンといった同時代の文化はもちろん、朝鮮民画から着想を得た鵲虎、悪鬼を捕まえるアイドル「HUNTR/X(ハントリックス)」のメドゥプ(韓国伝統組み紐)装飾、ライバルの悪鬼アイドル「Saja Boys(サジャボーイズ)」のカッ(笠)とトポ(道袍)など、伝統文化までもが世界の人々を魅了し、数多くの二次創作を生み出した。
しかし、これを「韓国的なものの勝利」としてのみ読み解くのは、半分の解釈にすぎない。『ケデハン』は米国ソニー・ピクチャーズが制作し、Netflixが出資した作品だ。マギー・カン監督は中央日報とのインタビューで「韓国文化のグローバル化を考えるなら、グローバルパートナーと協力しなければならない」と語ったことがある。韓国系カナダ人である彼女は、自身の二重文化的な背景と西洋のアニメーション・ストーリーテリング能力を結合させ、「二つの文化をバランスよく溶け込ませることができた」とした。さらに、K-POP自体も西洋のポップスと韓国的な感性が結合したハイブリッド的な産物であり、『ケデハン』のOSTもまた、イジェをはじめとする韓国系北米在住アーティストたちの力量が集まり、シナジーを出した結果だ。
映画の叙事もまた、こうした「ハイブリッド」の価値を劇的に示している。人間と悪鬼のハイブリッドという自身のアイデンティティを隠してきた主人公ルミは、ついにそれを肯定し、さらけ出すことで世界を救う。完璧を象徴していた黄金色のホンムーンの代わりに、多様性を象徴する虹色のホンムーンが広がる結末が意味深長だ。
我々は『ケデハン』の成功を目の当たりにし、Kカルチャーの未来を設計しなければならない。内には文化的純血主義から脱却して多様性と包容性を広げ、外には世界各地のコリアン・ディアスポラと積極的に協力すべきである。それこそが、韓国を越えて全世界の人々が共に楽しみ、慰められるような、より大きなKカルチャーを作る道だ。
