ベストセラー『「悩まない人」の考え方』著者の木下勝寿氏が「マーカー引きまくり! 絶対読むべき一冊」と絶賛する本がある。『スタートアップ芸人 ── お笑い芸人からニートになった僕が「仲間力」で年商146億円の会社をつくった話』だ。著者の森武司氏は、数々の逆境を「仲間力」で乗り越えてきた人物。今回インタビューした株式会社ヒロプロ代表取締役・廣池基史氏も、致命的なトラブルを“仲間”に救われた経営者だ。
頭に足が刺さったフィギュア。手に首がついたフィギュア。何十万個単位の欠品、数千万円の損失――「もうクビだ」と覚悟した廣池氏を救ったのは、日頃から人間関係を作っていた仲間たちだった。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局)
Photo: Adobe Stock
数億円規模のプロジェクトで、
何十万個が「ホラー級」の不良品に
――数千万円の損失を出したトラブルについて、教えてください。
廣池基史(以下、廣池):15年ほど前のことですが、飲料製品におまけでつけるフィギュアを作りました。中国で製造していて、何百万個という数です。売上にしたら数億円規模の仕事でした。
メーカーの工場にフィギュアが届いて、商品のキャップに1個ずつつけていく作業をしている際に、1本の電話が鳴りました。届いたフィギュアに多くの欠品があるという連絡でした。
しかも、そのフィギュアがどういう状況だったかと言いますと…頭のところに足が刺さっていたり、手のところに首があったり。
もう、聞くだけでおぞましいホラー映画のような状態でした。
結局、全数引き上げて、全部国内で全数検品をやり直したのです。損害額は数千万円。もうこれは、自分はクビ確定だなと思いましたね。
トラブルの根本原因は「仕事だけの関係」だった
――なぜ、そんなトラブルが起きたのですか?
廣池:原因を探っていくと、中国の劣悪な環境で、5次受け、6次受けまで下請けに出されていました。本当に安い賃金で作業をやらされていた人たちの、嫌がらせだったのではないか? という話も出てきたのです。
表だけ見せている検品の工場や現場の環境は、いいところだけしか見せていません。
不透明な、本当にそういう劣悪な環境で作業している人たちがいる。それを知ったときに、「ああ、仕事だけ依頼している関係だと、こういうことが起きるのだな」とその時思いました。
表面的なつながりだけだと、相手も「別にこの仕事、適当でいいや」「こんな給料でやってられるか」となってしまう。でも、人としてつながっていたら、「あの人のためにちゃんとやろう」「みんなで頑張ろう」となる。その違いは、すごく大きいですね。
――数千万円の損失は、普通クビですよね。どうやって乗り越えたのですか?
廣池:そのときに動いてくれたのが、日頃から関係性を作っていた仲間たちでした。
本来は業者さんにお願いすればいいところを、一緒に工場まで行って、朝から夜まで検品を手伝ってくれました。仕事だけの表面的なつながりの人では、絶対そこまでしてくれません。仕事だけの関係だったら、「それは私の担当ではないので」と言われて終わりです。でも、人としてつながっている仲間は、自分事として一緒に動いてくれる。
流通側も納品を待っていますし、商品の発売日があります。リリースも全部修正しなければいけない。でも、みんなで全精力をそこに注いで対応しました。結局、1~2日ほどしか発売がずれずに済んだのです。これは、一人でやっていたら絶対無理でしたね。
「それは僕の仕事じゃない」と言う人、
自分事として動く人――その違いはどこで生まれる?
――『それは私の担当じゃない』と言う人と、自分事として動いてくれる人。その違いは、どこで生まれるのですか?
廣池:日頃からちゃんと人間関係を作っているかどうか、ですね。
このトラブルで痛感したのは、仕事だけの関係だったら「それは私の担当ではないので」と言われて終わりだということです。
繰り返しになりますが、「人としてつながっている」人は、自分事として一緒に動いてくれる。トラブルが起きたときこそ“本当の仲間”がわかります。
「信頼から力がつく」こと。最終的にそこに帰結します。仕事だけの関係ではなくて、人としてつながっておく。それが、困難に直面したときに自分を救ってくれます。
――チームづくりや信頼関係構築に悩んでいるマネジメント層に向けて、メッセージをお願いします。
廣池:トラブルが起きてから「助けてください」と言っても、時すでに遅し。日頃から、人として信頼関係を築き、つながっておく。仕事の話だけではなく、プライベートの話もできる関係を作っておく。そうすることで、何かあったときに自分事として動いてくれる仲間ができます。まずは「信頼を力に変えていく」意識を持って、仕事仲間と接してみましょう。
『スタートアップ芸人』の森さんも、「仲間力」の重要性を強調されていますが、まさに同じだと思います。仕事は人間関係が9割です。表面的なつながりだけではなく、人としてつながる。それを疎かにしたら、いざというときに誰も助けてくれません。今、チームづくりやマネジメントで悩んでいる人には、すごく参考になると思いますよ。
(本書は『スタートアップ芸人 ―― お笑い芸人からニートになった僕が「仲間力」で年商146億円の会社をつくった話』に関する特別投稿です。)
『スタートアップ芸人』には、再現性を徹底的に追求した「仲間力アップマル秘マニュアル」の6大奥義が凝縮。いますぐ行動に移せるよう、圧倒的な面白さと仕組み化・ノウハウ化が絶妙にチューニングされています。ぜひチェックしてみてください。
[著者]
森 武司(Takeshi Mori)
FIDIA(フィディア)株式会社代表取締役CEO
Financial Times「アジア太平洋地域急成長企業ランキング 未上場日本一」、「ベストベンチャー100」受賞、経済産業省選定「地域未来牽引企業」。創業以来18年連続増収増益。
1977年、大阪生まれ。高校卒業後、NSC(吉本総合芸能学院)入学。4年間お笑い芸人として活動し、吉本若手の大会決勝で野性爆弾と戦うも30対0の大敗北で引退。ショックを受け、そのまま4年間ニートとなる。高校時代の仲間、芸人時代の仲間の激励で一念発起。家電量販店の販売員を経て、2005年、幼稚園から小中高と幼なじみで25年来の友達とわくわくエッサ有限会社を設立。貯金0円、高卒、4年間ニート生活、28歳まで実家暮らしなど、いわゆる「社会的弱者」から起業し、現在11事業で年商146億円まで伸ばしている。採用基準に「友達になれそうな人」を掲げ、新卒社員を1年で500名以上採用。化粧品、人材、広告、美容クリニック、アート、YouTubeなど関連のない11事業すべてを黒字化させた戦略に注目が集まっている。何も持たない負け組でも、仲間と起業して成功できる「仲間力アップ㊙️マニュアル」を再現性のある形で確立。幼稚園から40年来の友達が役員。本書が初の著書。
【FIDIA(フィディア)株式会社】HP https://fidia.jp/





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【著者からのメッセージ】
初公開!元芸人社長が明かす
仲間力アップ㊙️マニュアル
6大奥義とは?
貯金ゼロ、高卒、4年間のニート生活。
僕はいわゆる「社会的弱者」だった。
だが、「仲間力=仲間をつくる力」を身につけ、金なし、コネなし、学歴なしで起業。
2005年の創業以来、18年連続増収増益を達成し、年商146億円。
Financial Times「アジア太平洋地域急成長企業ランキング 未上場日本一」、「ベストベンチャー100」、経済産業省「地域未来牽引企業」などに選定された。
「仲間力」が強ければ、どんなビジネスでも成功する。これからの時代、「仲間力」はビジネススキルとして強力な武器となる。
この本では、元芸人社長である僕がどうやって「仲間力」を身につけていったか、「仲間力アップマル秘マニュアル」として初公開したい。
「仲間力アップマル秘マニュアル」の6大奥義を使えば、社員も顧客も取引先もみんな仲間になる。
この本は僕の初の著書だ。
僕らは今、本気で1兆円企業を目指しているが、ここまで会社を「仲間力」で成長させてきた秘密をこの本にすべて出し尽くすつもりだ。
出し惜しみは一切ない。ぜひ楽しみにしておいてほしい。
『スタートアップ芸人 ── お笑い芸人からニートになった僕が「仲間力」で年商146億円の会社をつくった話』
【もくじ】
はじめに ── 貯金0円、4年間のニート生活でも人生は大逆転できる
★第1章 ── 芸人クビの引きこもりニート、会社をつくる
★第2章 ── タネと水で仲間を集める
★第3章 ── 仲間を見極める
★第4章 ── 仲間を成長させる
★第5章 ── 仲間との絆を深めるしくみ
★第6章 ── 顧客を仲間にする
★第7章 ── 取引先を仲間にする
おわりに
【ダイヤモンド社書籍編集部からのお知らせ】

『スタートアップ芸人 ―― お笑い芸人からニートになった僕が「仲間力」で年商146億円の会社をつくった話』
森 武司:著
判型/造本:四六型・並製、296ページ
ISBN:978-4-478-11853-5
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