©2026映画『90メートル』製作委員会

 登壇者:山時聡真、中川 駿(監督)

釜山映画祭における国際共同製作を目的とする企画ピッチングプログラム「Asian Project Market 2024」で企画と脚本が高く評価されARRIアワードを受賞し、山時聡真と菅野美穂のW主演で贈る映画『90メートル』が、2026年3月27日(金)に全国公開となる。

 この度、本作が北九州国際映画祭のオープニング作品に選ばれ、主演の山時聡真と中川 駿監督がウェルカムセレモニーとオープニングセレモニーに参加した。

 第3回北九州国際映画祭のオープニング作品に選ばれた『90メートル』。難病を抱える母と2人暮らしで、人生の岐路に立つ高校3年生の主人公・藤村 佑(読み:たすく)を演じた山時聡真は、小学生時代に北九州市で過ごしたという縁もあり今回登壇が決定。凱旋を果たした。
 まず、ウェルカムセレモニーに姿を現した山時と、本作のメガホンをとった中川 駿監督。北九州国際映画祭は、北九州市制60周年を記念してスタートし、今年で3回目。映画に対する熱い思いが根付いているこの土地で、1年に1度多くの映画や映画人が北九州市に里帰りし、交流することで刺激し合うという繋がりを北九州独自の映画のエコシステム(生態系)として確立させようという取り組みだ。今年は短編映画のコンペティション部門も新設された。そんな映画愛に溢れた観客を前に、主演作を引っさげ、鮮やかなレッドカーペットで声援に答えた。

 舞台は、J:COM北九州芸術劇場へと移り、オープニングセレモニーがスタート。MCの呼び込みで舞台に登壇した山時は、「小学6年間、北九州で過ごしていたので感慨深いです」、中川監督は「地元の皆さんの愛と想いのつまった映画祭でこうしてオープニングを飾れることを光栄に思っています」と挨拶し、「今年は短編映画のコンペティション部門があるということで、『カランコエの花』でたくさん賞をいただいたことから商業映画デビューに繋がりました。今回の取り組みは素敵なことだと思いますし、改めてオープニング作品に選んでいただきとても嬉しいです」と喜びのコメントを投げた。

 山時は自身の役どころについて「藤村 佑は難病を抱える母・美咲の介護をしながら自分の夢を選ぶのか、母を選ぶのか、葛藤する高校生です」と解説し、佑を演じたことによって「普段家事はしないので、今回の作品で家事をするシーンがでてきますが、こんなにも大変なんだな、母には感謝しないといけないな、と思いました」と改めて母への感謝の気持ちを明かした。

 W主演で母親の美咲を演じたのは菅野美穂。少しずつ身体を動かすことができなくなる難病を抱えながらも息子・佑の将来を願う役どころ。菅野の演技を目の当たりにした山時は、「菅野さんのお芝居にはいつも圧倒されました」といい、監督は「『一流とはかくあるべし』ということを撮影を通じて見せつけられたというか、本当に勉強させてもらったと思います。菅野さんはお芝居が素晴らしいのはもはや当たり前ですが、パフォーマンスはそれだけにとどまらず、共演者やスタッフの士気を著しく高めてくれる、ご一緒することで全体のクオリティがグッとあがる実感があって、一流としての素晴らしいところだなと思って感動しながら撮影をさせていただきました」と回顧。山時は「撮影中に『佑はいつも介護しているので、その気持ちで私の爪を切ってみて』と言われて、『皮膚を切ったらまずいぞ、後で怒られる』と震えながら爪を切りました。そのような距離の詰め方をしてくださって、優しい方だなと思いました」と、撮影時のエピソードを明かした。

 お互いの印象を聞かれると中川監督は「山時くんが役に真摯に取り組んでくれる姿」と答え、「素直な子です。うまくできたらすごく嬉しそうにしているし、ちょっと失敗したなというときはものすごい落ち込んでいる。その姿を見ていると役に真剣に取り組んでくれてるのが見て分かりますし、スタッフ全員がだんだん山時くんのことを好きになっていくんです。彼がのびのびパフォーマンスできる環境を作ろうと、全体が彼中心に動いていくというのは、まさに彼の人柄の賜物だと思ったので、そんな山時くんの誠実で素直で明るい真面目な姿がすごく印象に残っています」と山時を絶賛。山時は、「こんなに仲良く話せる監督は初めてで、昨日北九州市内を散歩しました。監督はいい意味で緊張しなくて、仲良くさせていただいています。この前『お父さんみたいな包容力がある』と言ったら『お兄ちゃんでしょ』と叱られて。お兄ちゃんみたいな存在です(笑)」とコメント。さらに「似ているところが多いんです。バスケが大好きだったり、普段着てる服も似ていたり」と言うと、MCから「今日も合わせたような服装」とツッコミが入り、会場から笑いが起こった。

 最後に山時は「この映画は一人ひとりの人生が重なる瞬間がたくさんあって、自分事のように見ることができますし、一人ひとりの人生に寄り添いながら背中を押してくれる優しさのある作品だと思っています。ティッシュとハンカチは必須なんですけども、少しでも希望と勇気を受け取っていただけたら嬉しいなと思います。また機会があれば必ず北九州に帰ってきます」と北九州への再度の凱旋を誓い、中川監督が「ヤングケアラー、障害、病気がでてくる映画ではありますが、そこに軸足はおいていなくて母の子離れ、子の親離れの話であり、普遍的な愛を描いた作品です。映画は息子と母の話ですが、ご自身とご自身の大切な人に置き換えながら見ていただけるとより作品を楽しんでいただけるんじゃないかと思います。また、この作品を観終えた2時間後、皆さんは違う感情を抱かれると思います。なので、皆さんが感じたことを是非ご家族やお友達、お仕事の仲間に伝えていただき、3月27日の公開をより素敵な形で迎えられるようにお力を貸していただければ嬉しいです」と締めくくった。

©2026映画『90メートル』製作委員会公開表記

 配給:クロックワークス
 3月27日(金) 全国公開

(オフィシャル素材提供)

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