25ansエディターの好きなモノ&コトをご紹介する連載、Editor’s Love。今回はエディターD子がお届けします。

4月22日~24日、赤坂の草月会館で行われていたのでご覧になった方もいらっしゃるでしょうか。「京都のクラフツマンに依頼する上質な『お誂え』の逸品展示・オーダー会」のプレスプレビューの様子をご紹介します。

京都グラフィで、25ansリシェスもお世話になった、Kiwakotoさん主催のこのイベント。漆や蒔絵、指物細工などの伝統工芸の職人や作家さんたちに、各界の名士が「お誂え」を依頼、その完成品が展示され、その場でお誂えを依頼することもできるというもの。

作家の朝吹真理子氏や、歌舞伎の片岡千之助氏、坂本龍一氏など錚々たる皆さんがオーダーされており、その経緯の説明書きを読むだけれも楽しい。最初のカットは、ファッションキュレーターの小木“Poggy”基史氏のスケートボードデッキの花台。「その土地の風土から生まれたという共通点をもつ、ストリートと工芸」という説明があり、なんと!そういえばそういうこと!と目からうろこ。

2、3カット目のデルヴォーは、金箔を張り、超絶技巧のガラ合わせが施されたバッグ。バックルははやジュエリーピースような神々しさ。このような1点を携えていれば、パーティでも素敵な会話の糸口が生まれますね。

4カット目は、興味深かった妹島和世氏のお厨子(ずし)=シークレットガーデン。仏壇のような形の、大切なものを納めておくためのお厨子。現代の日常生活ではあまりなじみがないものですが、こんな空間が家にあったら、一日一度扉を開けて、静かに己と対峙する時間を作れそう(夢)。

会場の外には、小山薫堂氏×Kiwakotoの「ジムニー動く茶室」が。後部座席が水屋に見立てられて、障子は宇佐美松鶴堂、高田南勢堂工房、天井は加地織物の西陣織、畳は畳アーティストの横山充氏、棚は指物師の兵頭智也氏、錺金具は竹内が制作。カジュアルなジムニーがすごいクラフトカーに仕立て上げられ、野点をどこにでも楽しみに出かけられるというのが、なんとも言えず贅沢! こちらに、小さな杉の椅子、テーブルを積み込めるようになっていて、お茶の亭主と客が、立礼式のお点前を行えるという形。お邪魔した当日は、指物師の兵頭智也氏がお茶を点ててくださいました。

自分だけのずっと愛せるものを職人さんに作っていただくということ、今一番の贅沢ですね。日々の生活がそれで大きく変わりそう。

#25ans #25ansdigital #25ansjp #editorslove #kiwakoto #お誂え

Comments are closed.