ベストセラー『「悩まない人」の考え方』著者の木下勝寿氏が「マーカー引きまくり! 絶対読むべき一冊」と絶賛する本がある。『スタートアップ芸人 ── お笑い芸人からニートになった僕が「仲間力」で年商146億円の会社をつくった話』だ。著者の森武司氏は、数々の逆境を「仲間力」で乗り越えてきた人物。今回インタビューした株式会社ヒロプロ代表取締役・廣池基史氏もまた、トラブルを“絆”に変えてきた経営者だ。
タバコ店から「もう来るな」と出禁を食らった新人時代。誰にも言われていないのに、毎朝8時にシャッターを開ける手伝いに通い続けた。雨の日も、休みの日も。結果、信頼が100倍返しで戻ってきた。クレームから逃げる時代に、廣池氏が貫いた「火の中に飛び込む」覚悟とは――。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局)
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派遣スタッフのトラブルで、何店舗も「出禁」に
――廣池さんは新人時代、タバコ店から出禁を食らったそうですね。
廣池基史(以下、廣池):そうなんです。若い頃、タバコ屋さんのキャンペーンを担当していまして。女性スタッフを派遣して店頭でPRするという仕事だったのですが、スタッフが休憩してはいけないところでタバコを吸っていたり、お店のタバコを勝手に吸っていたりというトラブルが頻発しまして。
で、何店舗かから「もうこのタバコのメーカーを切る。あなたは出禁だ」と言われてしまったのです。メーカーさんにも迷惑をかけるし、代理店としてもピンチでした。
――それは相当厳しい状況ですね。上司からも怒られたのではないですか?
廣池:もちろんです(笑)。でも、そのとき私が思ったのは、「書面でお詫びとか、そういうことではダメだ」と。ちゃんと行動で示さないと、信頼は戻ってこない。
誰にも言われず、毎朝8時にシャッター開けに通った
――具体的に、どう行動したのですか?
廣池:誰にも言われていないのですが、毎朝8時にその店の前に行き、シャッターを開けるのを手伝い、タバコの補充をするというのを1週間ほど続けました。何店舗かで。
雨の日も、休みの日も。朝行って、「おはようございます」と言って、一緒にシャッターを開ける。昭和のやり方かもしれませんが(笑)。
――それはすごい覚悟ですね。店主さんの反応はどうでしたか?
廣池:最初は「え、何しに来たの?」のような感じでしたが(笑)。でも、毎日続けているうちに、だんだん打ち解けてきまして。
結果、とても仲良くなりました。一緒にご飯を食べたり、飲みに行ったり。信頼が100倍返しのような感じで戻ってきました。
令和の若者たちは、クレームが来たら「逃げる?」
――その行動力。どこから来たのですか?
廣池:令和時代の若い人たちは、クレームが来たら引いてしまうというか、その場から逃げてしまう人も多いと思います。それはある意味「逃げ」というより「相手にしない」という新しい判断基準かもしれませんが、私は逆に火の中に飛び込むくらいの気持ちで、まず解決するために行動を起こし、そこに立ち向かって来ました。それでもダメだったら、まあ仕方がないか、という考え方です。
よく後輩たちに言う隠語が一つありまして、「クリンチしに行こう」と。ボクシングや格闘技で、相手に抱きついてパンチなどの攻撃を封じる防御技術のことを「クリンチ」と言うのですが、そのようにあえて相手の懐に飛び込むような接近戦に持ち込みます(笑)。
――「クリンチ」、良い表現ですね。でも、やみくもに飛び込めば良いわけではないですよね?
廣池:おっしゃる通りです。そういうことをしていい人かどうかというのは、ちゃんと見極めないといけませんね。結果的にその行動が良かったのですが、本当はそういう行動を嫌がる人もいるかもしれませんので。「いいよもう来なくて」のようなことも言われかねないですね。ですので、まずは相手の見極めは大事です。そういう行動をして受け入れてもらえるかどうか。相手の性格や特徴に合わせて、まずはとにかく寄り添って誠意を見せる。ここまでやって嫌われたら仕方ない精神ですね。
トラブルこそ、距離を縮める最大のチャンス
――リスク回避志向が強い今の時代に、その姿勢は貴重ですね。
廣池:確かにそうかもしれません。でも、リスクを避けてばかりいたら、大きなチャンスも逃すのです。トラブルは、関係性を深める最大のチャンスなのです。
クレームが来たときに、どう対応するか。そこで人間性が出ます。逃げる人は信頼されず、向き合う人は信頼につながります。シンプルなことです。
トラブルが起きたときこそ、距離を縮めるチャンス。書面でお詫びするだけではなく、行動で示す。火の中に飛び込むくらいの気持ちで、相手に寄り添う。それが信頼を生み、絆を深めるのです。
「逃げない姿勢」が、結果的に経営者としての原点に
――最後に、トラブルや逆境に直面している読者に向けて、メッセージをお願いします。
廣池:クレームやトラブルから逃げない。むしろ、そこに飛び込んでいく。その覚悟と姿勢が、結果的に「信頼を生む」ことにつながってきます。
『スタートアップ芸人』の森さんも、お笑い芸人からニートになって、そこから年商146億円の会社をつくるまで、数々のピンチに直面してきた方です。でも、森さんはそのたびに「仲間力」で乗り越えてきました。トラブルから逃げずに、仲間とともに立ち向かってきました。
逆境に立たされたとき、どう行動すべきか。その具体的なヒントが詰まっているので、今トラブルや困難に直面している人には、すごく参考になると思います。
(本書は『スタートアップ芸人 ―― お笑い芸人からニートになった僕が「仲間力」で年商146億円の会社をつくった話』に関する特別投稿です。)
『スタートアップ芸人』には、再現性を徹底的に追求した「仲間力アップマル秘マニュアル」の6大奥義が凝縮。いますぐ行動に移せるよう、圧倒的な面白さと仕組み化・ノウハウ化が絶妙にチューニングされています。ぜひチェックしてみてください。
[著者]
森 武司(Takeshi Mori)
FIDIA(フィディア)株式会社代表取締役CEO
Financial Times「アジア太平洋地域急成長企業ランキング 未上場日本一」、「ベストベンチャー100」受賞、経済産業省選定「地域未来牽引企業」。創業以来18年連続増収増益。
1977年、大阪生まれ。高校卒業後、NSC(吉本総合芸能学院)入学。4年間お笑い芸人として活動し、吉本若手の大会決勝で野性爆弾と戦うも30対0の大敗北で引退。ショックを受け、そのまま4年間ニートとなる。高校時代の仲間、芸人時代の仲間の激励で一念発起。家電量販店の販売員を経て、2005年、幼稚園から小中高と幼なじみで25年来の友達とわくわくエッサ有限会社を設立。貯金0円、高卒、4年間ニート生活、28歳まで実家暮らしなど、いわゆる「社会的弱者」から起業し、現在11事業で年商146億円まで伸ばしている。採用基準に「友達になれそうな人」を掲げ、新卒社員を1年で500名以上採用。化粧品、人材、広告、美容クリニック、アート、YouTubeなど関連のない11事業すべてを黒字化させた戦略に注目が集まっている。何も持たない負け組でも、仲間と起業して成功できる「仲間力アップ㊙️マニュアル」を再現性のある形で確立。幼稚園から40年来の友達が役員。本書が初の著書。
【FIDIA(フィディア)株式会社】HP https://fidia.jp/





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【著者からのメッセージ】
初公開!元芸人社長が明かす
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6大奥義とは?
貯金ゼロ、高卒、4年間のニート生活。
僕はいわゆる「社会的弱者」だった。
だが、「仲間力=仲間をつくる力」を身につけ、金なし、コネなし、学歴なしで起業。
2005年の創業以来、18年連続増収増益を達成し、年商146億円。
Financial Times「アジア太平洋地域急成長企業ランキング 未上場日本一」、「ベストベンチャー100」、経済産業省「地域未来牽引企業」などに選定された。
「仲間力」が強ければ、どんなビジネスでも成功する。これからの時代、「仲間力」はビジネススキルとして強力な武器となる。
この本では、元芸人社長である僕がどうやって「仲間力」を身につけていったか、「仲間力アップマル秘マニュアル」として初公開したい。
「仲間力アップマル秘マニュアル」の6大奥義を使えば、社員も顧客も取引先もみんな仲間になる。
この本は僕の初の著書だ。
僕らは今、本気で1兆円企業を目指しているが、ここまで会社を「仲間力」で成長させてきた秘密をこの本にすべて出し尽くすつもりだ。
出し惜しみは一切ない。ぜひ楽しみにしておいてほしい。
『スタートアップ芸人 ── お笑い芸人からニートになった僕が「仲間力」で年商146億円の会社をつくった話』
【もくじ】
はじめに ── 貯金0円、4年間のニート生活でも人生は大逆転できる
★第1章 ── 芸人クビの引きこもりニート、会社をつくる
★第2章 ── タネと水で仲間を集める
★第3章 ── 仲間を見極める
★第4章 ── 仲間を成長させる
★第5章 ── 仲間との絆を深めるしくみ
★第6章 ── 顧客を仲間にする
★第7章 ── 取引先を仲間にする
おわりに
【ダイヤモンド社書籍編集部からのお知らせ】

『スタートアップ芸人 ―― お笑い芸人からニートになった僕が「仲間力」で年商146億円の会社をつくった話』
森 武司:著
判型/造本:四六型・並製、296ページ
ISBN:978-4-478-11853-5
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