実は現在、業界では女性ミュージシャンを題材にした伝記映画の企画や撮影が相当数進行中で、『Be My Baby』はその一本に過ぎません。他にも、シェイレーン・ウッドリー主演によるジャニス・ジョプリンの映画や、セレーナ・ゴメスが主演に決定したリンダ・ロンシュタットの映画、そしてもう一本、リゾがその道のパイオニア的女性ギタリスト、シスター・ロゼッタ・サープを演じる作品があります。また先日小欄でもハートのナンシー・ウィルソンの発言をお伝えした通り(2月18日MLCニュース)、ウィルソン姉妹を扱った映画も製作準備がかなり進んでいる模様ですし、更に別記事でもご紹介したママス&パパスのママ・キャスの生涯と、その名誉回復のために奮闘する娘の姿を描いた映画が、ジェシカ・ガニング主演で製作進行中です(2月19日MLCニュース)。

これだけ立て続けに動きがあるのはやはり、近年数多く作られている男性アーティストたちの自伝的映画の成功に触発されたものと思われます──昨年のボブ・ディランの映画『A Complete Unknown』(『名もなき者/A Complete Unknown』)は、主演のティモシー・シャラメを含む関係者たちがアカデミー賞各部門にノミネートされましたし、クイーンの映画では主演のラミ・マレックが実際にオスカーを獲りました。他にもここ最近はエルヴィス(『エルヴィス』)、エルトン・ジョン(『ロケットマン』)、ボブ・マーリー(『ボブ・マーリー:ONE LOVE』)、モトリー・クルー(『ザ・ダート:モトリー・クルー自伝』)、そしてロビー・ウィリアムズ(何故かチンパンジー化されていましたが。『BETTER MAN/ベター・マン』)と、彼らの実人生を脚色した映像作品が引きも切らずです。そろそろ同様のハリウッド的表現による女性ミュージシャンたちの物語を見てみたいという欲求が出て来るのも当然の流れでしょう。 

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