「いつか俳優になりたいと思い、思い浮かんだシーンを演じてお父さんに撮ってもらっていた」
役づくりのヒントとなったのは、監督のHIKARIだった。美亜という役柄は、HIKARIの実体験をもとに描かれている。
「正直、最初は『失礼にならないかな、監督を傷つけてしまわないかな』とプレッシャーを感じました。HIKARI監督は太陽みたいに明るくて、磁石みたいに人を引き寄せる人なので、美亜のような子だったとは想像できなかったんです。それでも撮影が始まったら、自分がわからないことも監督に聞けばわかるはずだと思えました」
共に過ごすなかで次第に絆を深めていく美亜とフィリップ[c]2026 Searchlight Pictures. All Rights Reserved.
実際、撮影期間中はHIKARI監督に毎日質問をぶつけていたという。フィリップ役のフレイザー、母親役の篠崎しの、HIKARI監督の3人とは「スタジオのこたつに入って、みかんを食べながらよく話し合っていました」とほほえんだ。「美亜はこんな子で、お母さんはこんな人なのかなって。ブレンダンもとても優しくて、『まだ僕も完璧には掴めていないんだけど』と言いながら、いろんな話をしてくれました」。
思い出に残っているのは、東京、神楽坂で撮影された「化け猫フェスティバル」のシーン。「いろんなお祭りに行きましたけど、化け猫のお祭りも、フェイスペイントをするのも初めてで、とっても楽しかった」という。「お姉ちゃんがフェイスペイントをしている写真を見たことがあって、私もやってみたいと思っていたんです」。
「化け猫フェスティバル」のシーンは神楽坂にある毘沙門天 善國寺で撮影された[c]2026 Searchlight Pictures. All Rights Reserved.
では、人生初挑戦のフェイスペイントの感想は?そう聞いてみると、「友達には『かわいい』って言ってもらえたけど、自分のことだからわからない」と苦笑い。「だけど、すてきに仕上げてもらえてうれしかったです。ブレンダンもかわいかったですよね!」。
シャノンの演技に感銘を受けたというフレイザーは、「彼女には本能的な資質がある。演技ができ、しかも作り物っぽさが一切ない」と語る。そのピュアな魅力は、この作品を通じて世界中の観客に伝わっているはずだ。
俳優に憧れたのは、映画好きである父親と、幼少期からたくさんの映画を観てきたことがきっかけ。「いつか俳優になりたいと思い、思い浮かんだシーンを演じてみて、無理やりお父さんに撮ってもらっていました。いまでもたまに見せられますが、『もう、やめて!』って感じ(笑)」。
『レンタル・ファミリー』で俳優デビューを果たしたゴーマン シャノン 眞陽にインタビュー!撮影/興梠真穂
好きな映画は「スター・ウォーズ」と「スパイダーマン」シリーズ。話題の『KPOPガールズ! デーモン・ハンターズ』(25)にもハマっているという。「俳優はいろいろな人になれるのがいいと思うんです。お医者さんにも、スパイにも、宇宙人にもなれる」。
ちなみに、今後出演してみたいのは意外にもホラー映画。理由は「舞台裏を知りたいから」だそうだが、怖がりのため「まだホラー映画は観られないんです」という。
取材・文/稲垣貴俊
※篠崎しのの「崎」は「たつさき」が正式表記
