2022年にこの世を去った大森一樹監督が進めていた企画を、大森監督の母校である京都府立医科大学の協力のもと、大森監督作品の助監督を務めてきた緒方明監督が引き継いで完成させた医療時代劇『幕末ヒポクラテスたち』(5月8日公開)。このたび本作のポスタービジュアル&場面写真が一挙に解禁された。
【写真を見る】医療ドラマから「ゴジラ」まで手掛けた職人・大森一樹監督の最後の映画企画を、ゆかりあるスタッフキャストで実現![c]「幕末ヒポクラテスたち」製作委員会
稲垣浩監督の『ふんどし医者』(60)を原案にした本作の舞台は、中国の唐由来の漢方医と西洋医学を学んだ蘭方医が競い合っていた幕末、京都のはずれにある村。貧しい者からは診察代をとらず、大胆で爽快な蘭方医の大倉太吉(佐々木蔵之介)。ある日、気性の荒い青年、新左(藤原季節)を手術で救ったことをきっかけに太吉と新左の人生が変わっていくのだが、やがて村に危機が訪れる。
やがて、村に危機が訪れることに…[c]「幕末ヒポクラテスたち」製作委員会
このたび解禁された場面写真は全部で12点。太吉が村の人々の診察に奔走する姿や、犬猿の仲である“どんな病も葛根湯”の漢方医の玄斎(内藤剛志)と一触即発の様子。また、瀕死の重傷を負った新左を助けるためにロウソクの明かりだけで手術に挑む場面などが、個性豊かな俳優陣の姿と共に切り取られている。また、あわせて解禁されたポスタービジュアルには、それぞれの決意を胸に秘めた太吉と玄斎、新左の3人の姿が写しだされている。
本作の撮影は、2024年11月~12月、“時代劇の聖地”である東映京都撮影所、および京都府内で行われた。時代劇は初めてだという緒方監督は、東映京都撮影所での仕事について、「大森さんから『京都はええでえ』とよく聞いていたこともあって、一度は東映京都撮影所で撮ってみたいとずっと思っていたのですが、今回その夢が叶いました。昔からの活動屋たちがここに脈々と存在し続けていると感じ、日本映画の底力を感じました」と振り返る。蝋燭や龕灯(蝋燭を用いた携帯用の照明器具)の光のもとで太吉が敢行した臨場感あふれる手術シーンの撮影や照明、緻密に作り込まれた診察室の美術といった、緒方監督曰く「スタッフの技術の見せ所」が随所で堪能できる。
さらに、3月6日(金)から全国の公開劇場(一部劇場を除く)とメイジャー通販、MOVIE WALKER STOREにて本作のムビチケ前売券が発売されることも決定。幕末の混沌とした時代に貧富や立場の差なく診察をし、自らの使命に真摯に向き合った“元祖ヒポクラテス”たちの奮闘と躍動を、是非ともスクリーンで目撃してほしい。
文/久保田 和馬
