関 健作 著/Type Slowly/2500円

 秦野市在住の写真家が登頂したエベレストへの道のり。その日々を記録した絵日記を書籍化したのが本書。

 先日、著者の関健作さんをゲストに、対談トークを書店で開催した。

 彼は、学生時代は陸上競技に打ち込み、大学卒業後は青年海外協力隊でブータンに赴任した。幼少期から山登りは好きで、ヒマラヤの麓であるブータンの日々は、山への憧れをかき立てたという。写真家として家族と暮らす彼は、40歳を目前にして忘れかけていた世界最高峰への憧れを思い出す。いつかエベレストに登りたい、そう妻に語ると「いつかって、いつ?」と返されたという。

 「今なら、応援する」

冒険研究所書店(大和市)店長・荻田泰永

 妻の言葉に後押しされ、そこから怒涛(どとう)の準備を始める。体力を磨き道具をそろえ、多額の資金も工面した。本書は、準備から登頂に至るまで、本人が記していた絵日記を本にしたものだ。

 文章も、本人が手書きで書いていたもの。時々の心情によって文字がブレたり、踊っていたり、リアルな感情まで伝わってくる。何より、彼の絵が達者で驚く。写真を一枚も使わず、全て手書きの絵日記で通したのも潔くて素晴らしい。無事下山するまでには、多くのアクシデントもあり、死の影も強く感じたという。

 挑戦の全貌は、ぜひ本書を手に取って見てほしい。 これから何かを始める全ての挑戦者にエールを送る、アラフォー男の等身大の挑戦記だ。

店長から一言
 2月28日より、桜木町駅徒歩3分の場所に、新拠点となるスペース「ホーン」を開設。本屋としての機能だけではなく、ワークショップやイベントなども開催。情報はX(旧Twitter)にて@sakuragichou_BB
▼冒険研究所書店
https://www.bokenbooks.com/

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