閉会式で「蝶々夫人」を演じる市川純(ロイター)

 ミラノ・コルティナ五輪の閉会式に“日本人女優”が登場し、未明の列島を驚かせた。ローマを拠点に活躍している市川純(43)で、名作オペラの主人公が次々と現れる演出で「蝶々夫人」を演じた。パラシュートを再利用したサイケデリックな衣装で異彩を放った。SNSには「こんな日本人がいたんだ」「閉会式で大役任されてる」など驚きの投稿が次々寄せられた。

 市川は熊本県生まれ。テノール歌手の父、ソプラノ歌手の母とともに8歳でローマに移住した。大学に通いながら演技を学び、イタリア映画界の巨匠エルマンノ・オルミさんの目に留まり、2003年にオルミさん監督作「屏風の陰で歌いながら」の主役に抜てきされた。09年には大ヒットテレビドラマ「R.I.S.(科学捜査研究所)5」の主人公の一人を演じ、イタリア中に名前を広めた。

 映画「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」(07年)では吹き替え声優にも挑戦。21年にはハリウッド大作「ハウス・オブ・グッチ」にも出演し、名優アル・パチーノ(85)と共演している。

 実は、市川の姿は多くの日本人が目撃している。昨年開催された大阪・関西万博でイタリア館のアンバサダーを務めており、パビリオン前でパフォーマンスも披露。当時「日本とイタリアの交流が広がることを期待しています」と語っていた。

 蝶々夫人で強烈なインパクトを残した市川。“逆輸入”で今後、日本の映画やドラマの活躍も期待される。

続きを表示

Leave A Reply