アニメ界のアカデミー賞とも呼ばれる米国のアワード「第53回アニー賞」において、Netflix発のアニメーション映画『KPOPガールズ! デーモン・ハンターズ』が、ノミネートされていた10部門全てを受賞する快挙を成し遂げた。

最優秀作品賞にノミネートされていたディズニー映画『ズートピア2』や、最優秀脚本賞にノミネートされていた細田守監督の『果てしなきスカーレット』などを抑えて、圧倒的な存在感を放つ結果となった。

なお、同じくNetflix作品では、『ラブ、デス&ロボット』がキャラクターデザイン賞(テレビ/メディア部門)など3部門を受賞。『My Melody & Kuromi』がテレビアニメーション作品賞(子供向け)にノミネートされていたが受賞を逃している。

『KPOPガールズ!』“アニメ界のアカデミー賞”アニー賞で最多10部門制覇

アニー賞は、劇場映画にとどまらずTVアニメ、OVAなどアニメーション全般を対象としたアワード。国際アニメーション映画協会のハリウッド支部が主催しており、その価値は「アニメ界のアカデミー賞」とも称されている。

「最優秀作品賞」には、『KPOPガールズ!』のほかに5作品がノミネート。ピクサーの『星つなぎのエリオ』は10部門、ディズニーの『ズートピア2』は7部門にノミネートされたほか、細田守監督の『果てしなきスカーレット』が3部門にノミネートされ、日本からも注目を集めていた。

2月21日(米現地時間)にロサンゼルスで開催された第53回アニー賞では、『KPOPガールズ!』が作品賞をはじめ監督賞、今回のアワードで最多となる10部門を制覇。

授賞式には、マギー・カン監督、クリス・アペルハンス監督ほか、声優賞を受賞したルミ役のアーデン・チョーさん、キャラクターアニメーション賞を受賞した日本人クリエイターの古屋隆介さん、アニメーション効果賞を受賞した加藤直樹さん含むチームも登壇した。

『KPOPガールズ! デーモン・ハンターズ』
第53回アニー賞受賞一覧

作品賞(映画部門)
監督賞(映画部門)
キャラクターアニメーション賞(映画部門)
キャラクターデザイン賞(映画部門)
音楽賞(映画部門)
美術賞(映画部門)
声優賞(映画部門)
脚本賞(映画部門)
編集賞(映画部門)
アニメーション効果賞(映画部門)

Netflix史上最も再生された『KPOPガールズ!』 アカデミー賞へ快進撃続く

『KPOPガールズ! デーモン・ハンターズ』は、2025年6月20日からNetflixで配信されている、ソニー・ピクチャーズ アニメーション制作のアニメーション映画。

K-POPアーティストとデーモンハンターという2つの顔を持つグループ・HUNTR/X(ハントリックス)の物語は、配信開始直後から注目を集め、2025年7月~12月の期間に4億8200万ビューを記録し、Netflix史上最も再生された映画作品となった。

さらに、2026年1月に発表された「第83回ゴールデングローブ賞」では最優秀長編アニメーション映画賞と最優秀主題歌賞を受賞、さらに「第68回グラミー賞」では主題歌「Golden」が最優秀映像作品楽曲を受賞ししている。

HUNTR/X「GOLDEN」リリックビデオ

ゴールデングローブ賞、アニー賞と受賞が続く『KPOPガールズ!』。2026年3月15日に開催される「第98回アカデミー賞」では、長編アニメーション賞と主題歌賞にノミネートされており、そちらの受賞にも注目が集まる。

『果てしなきスカーレット』『ダンダダン』『チェンソーマン レゼ篇』は受賞逃す

なお、ノミネートされていた日本の作品をみると、前述した通り『果てしなきスカーレット』が「最優秀インディペンデント作品」のほか、監督賞や脚本賞にノミネートされていたが受賞ならず。

ほかにも、TV/メディアの監督賞にノミネートされていた『ダンダダン』、『KPOPガールズ!』や『果てしなきスカーレット』と同じく監督賞にノミネートされていた劇場版『チェンソーマン レゼ篇』は、共に受賞はならなかった。

den_c02

ネット文化を愛し、ネット文化と共に生きるライター。ネットとムーブメントが生み出すカオスがどこまでいくのか見届けるため、サブカルチャー全般に関する話題を幅広く執筆。

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