ポーズを決めるレトロリロンの(手前から時計回りに)涼音、飯沼一暁、永山タイキ、miri(撮影・尾崎 有希)
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 洗足学園音大出身の男女4人組バンド「レトロリロン」のメジャー初アルバム「コレクションアローン」(1月28日発売)への注目が高まっている。ボーカルの涼音は本紙の取材に「いまの自分たちが表現したいことを詰め込んだ。自信をもって“レトロリロンというバンドはこうです!”と胸を張っていえるものになっています」とアピールした。

 2020年6月に結成し、昨年5月にメジャーデビュー。ポップなメロディーに乗せて、涼音が繊細な日本語で細かい感情を描く。21年以降に発表した曲はほとんどが日本語のみであるのは、バンド結成前から活動を続けてきた涼音が理想を追求した形だ。「一文字変わるだけで意味が変わってしまうのが日本語の良いところでもあり、繊細で難しいところでもある。そんな日本語をないがしろにせずにどこまで書けるんだろうチャレンジしたい」。理想を追い求めながら、日本語詞で洋楽のように耳心地の良い歌を作り続けてきた。

 その姿は音楽のプロたちも熱視線を送る。1月放送のテレビ朝日「EIGHT―JAM」のプロが選ぶ年間マイベスト10で、アルバム収録曲「UNITY」がゆずなどを手がける音楽家の蔦屋好位置氏(49)から高い評価を受けた。さらには番組内で「米津玄師も注目」と紹介された。涼音は「UNITYは露骨に言葉遊びしちゃいましたけど…」と照れ笑いをうかべながらも、「同じ職業というか、作り出す側の人に評価していただけるのは純粋にうれしいですね」とかみしめた。

 涼音は音楽に救われてきた原体験をもつ。「自分のことを見てもない人が歌っていることで、分かってもわえた、もう少し頑張ってみようという気持ちになった」と振り返り、自身も自然とそんな姿を追い求める。「僕らの音楽と聞いてくださる方が必要な時に出合ったらうれしいし、僕らは引っ張るというよりも一緒に歩いていけるバンドでありたいと思う」と、在るべき形を追い求める。

 音楽を届けることを第一に考えるから、具体的な目標を大きく掲げることはしない。「僕らが本当に音楽を届けたい人に届けられないのは嫌。だからこそ今年は勝負の年で、ヒット曲を出して届けられる入り口を広げていけるようにしたい」と、レトロリロンの輪を広げていく。

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