直木賞作家で、「美術展ナビ」への寄稿でもおなじみの永井紗耶子さんの新作長編小説『青青といく』(KADOKAWA)が発売されました。

直木賞・山本周五郎賞ダブル受賞作『木挽町のあだ討ち』の実写映画化(2月27日公開)を控え、ますます注目を集めている永井さん。新たな主人公として選んだのは、江戸の世に「自由ナル」生き方を説き、諸藩や武士に商業の重要性を伝え、経済の立て直しを助言して日本中を歩いた稀有な儒学者・海保青陵と、その弟子の弥兵衛です。

弥兵衛の弟子入り後、わずか四か月ほどで師の青陵は急逝。最後の弟子となった弥兵衛は、「遺灰は空に撒け」という師の遺言を胸に、青陵ゆかりの人々を訪ね、その人生を辿っていきます。自由気ままで世間のしがらみに縛られない青陵に人生を変えられてしまった者たちが語り出す、亡き師の思いがけない過去、人知れぬ後悔とは。

窮屈な時代を生きる人々の心にしみる、人情味あふれる一作をお楽しみください。

《著者よりメッセージ》
江戸時代、人々は厳しい身分制の中で生きていた。
そんな中でも海保青陵は「自由自在」を掲げて生きていた。
現代を改めて見ると、江戸と変わらぬ窮屈があるようで……。
「もっと自由に」という青陵の声が届けば嬉しいです。
――永井紗耶子

◆あらすじ◆
「それを自由自在と言う」末弟子が見つける、師匠が遺した本当の教えとは。

弥兵衛が弟子入りをして間もなく、師の海保青陵は亡くなった。当代きっての儒学者で、経済にも精通し、江戸の世に「自由ナル」生き方を説いた青陵。京弓師の跡取りでありながら職人としては未熟で、算盤勘定や商いにばかり惹かれる16歳の弥兵衛に、その「商い」こそが世を変えると教え、「自由自在」に生きる道を示してくれた先生だった。最後の弟子となった弥兵衛は「遺灰は空に撒け」という師の遺言を胸に、兄弟子と連れ立って青陵ゆかりの人々を訪ね歩く。江戸の実弟、変わり者の絵師、川越の商人、秩父の家老、金沢の隠居、そして京――。青陵に人生を変えられた者たちが語り出す、亡き師の思いがけない過去、人知れぬ後悔とは。

◆書誌情報◆
発売日:2026年2月10日(火)
※電子書籍同日配信
定価:2,090円(本体1,900円+税)
頁数:328頁
体裁:四六判上製 単行本
装画:水口理恵子
装丁:鈴木久美
ISBN:9784041148679
初出:小説野性時代2024年1月号~2025年7月号に隔月連載
発行:KADOKAWA
作品情報ページ:https://www.kadokawa.co.jp/product/322312000924/
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(美術展ナビ編集班)
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