ついに本日からスタート。
今年もお伝えするのがギリギリになってしまいましたが、本日から「新潟国際アニメーション映画祭」が開催されます。今年で4回目。
新潟国際アニメーション映画祭
niigata-iaff.net
長編アニメーションに特化した映画祭であり、さらに日本初上映作品が充実しているところが嬉しい映画祭ですが、今年から運営体制に変化があったり、コンペティションの体裁自体が変わったりと気になる違いも生まれています。
そんな今年の新潟のノミネート作品をざっと紹介します。
第4回新潟国際アニメーション映画祭コンペティション部門ノミネート作品トリツカレ男
トリツカレ男
製作年:2025年 / 製作国:日本
97分 / シンエイ動画
監督:高橋渉
https://niigata-iaff.net/programs/the-obsessed/
東アジア、そして日本作品から唯一のノミネート。
いしいしんじ先生の同名小説を『映画クレヨンしんちゃん謎メキ!花の天カス学園』の髙橋渉監督とシンエイ動画が長編アニメーション映画化。
「Aぇ! group」の佐野晶哉さんを主人公ジュゼッペ、俳優・歌手の上白石萌歌さんをペチカの声役に迎えてミュージカル仕立てのラブストーリーを描きます。脚本には『サマーフィルムにのって』の三浦直之さん、音楽には「Awesome City Club」のatagiさんといった名前も並んでいます。
アラーの神にはいわれもない
アラーの神にはいわれもない
(原題:Allah n’est pas obligé)
製作年:2025年 / 製作国:ベルギー、カナダ、フランス、ルクセンブルク
77分
監督:ザヴェン・ナジャール
https://niigata-iaff.net/programs/allah-is-not-obliged/
アフマドゥ・クルマの同名小説を長編アニメーション映画化。
ギニアのまだ10歳の孤児が4冊の辞書とユーモアを頼りに、リベリアにいる叔母のもとへと旅をし、兵士となっていったのかを3DCGアニメーションで描きます。原作本は『アラーの神にもいわれはない: ある西アフリカ少年兵の物語』として日本向けにも翻訳されています。
昨年、東京国際映画祭でも上映を果たしており二度目の日本上陸です。
ディプロドクス〜恐竜とボク〜
ディプロドクス〜恐竜とボク〜
(原題:Smok Diplodok (wersja reżyserska))
製作年:2024年 / 製作国:ポーランド
102分
監督:ヴォイテク・ヴァヴチェク
https://niigata-iaff.net/programs/diplodocus/
ポーランドの漫画家であるタデウシュ・バラノフスキ先生が手がけた漫画を原作に、恐竜のディプロドクスが両親を探す旅に出かけた先で自分が漫画のキャラクターであることを知っていくという、メタ的な展開を含んだ作品です。昨年キネコ国際映画祭やポーランド映画祭でも日本上映を果たしていたのですが、満を持して新潟にも上陸です。
ユース・ファイティング
ユース・ファイティング
(原題:noodle)
製作年:2025年 / 製作国:ポーランド
73分
監督:ウカシュ・ヤン・コザク
ソ連崩壊後の変革期にあったポーランドを舞台に、工業都市へ引っ越してきたロニアが、彼女の気を引こうとするロメクとダミアンの競争に巻き込まれる──という監督自身の経験に基づいた物語が展開されます。
2008年にポーランドで製作されたアニメシリーズ『Nudle』のリメイク作品です。
ジュリエット&ザ・キング
ジュリエット&ザ・キング
(原題:Juliet va Shah(ژولیت و شاه))
製作年:2025年 / 製作国:イラン
93分
監督:アシュカーン・ラハゴザール
フランスを訪れたイランの国王が「ロミオとジュリエット」の観劇の際に主演女優に惚れてしまい、テヘランでの公演を依頼して──というところが物語が始まっていく2Dアニメーション。
監督の来日が当初は発表されていたのですが、キャンセルとなってしまいました。というか、イランがアメリカからの攻撃の緊張が高まっているタイミングということで、やむなしといったところでしょうか。
アニマノマリー オブザーブ|アブゾーブ|オベイ
アニマノマリー オブザーブ|アブゾーブ|オベイ
(原題:Animanomaly – Observe | Abdorb | Obey)
製作年:2025年 / 製作国:アメリカ
監督:ホルヘ・エンリケ・バルデオン・トリアナ
https://niigata-iaff.net/programs/animanomaly/
3DCGで描かれるオムニバス形式のアニメーション映画。
SF、ファンタジー、ホラーの垣根を越えて、短編〜中編の7つの物語が展開されていきます。実は2025年12月にYouTubeにて前編公開されているのですが、今回はそれを劇場で体験できる貴重な機会となっています。
本作、オススメです。
ニムエンダジュ
ニムエンダジュ
製作年:2025年 / 製作国:ブラジル、ペルー
85分
監督:タニア・アナヤ
https://niigata-iaff.net/programs/nimuendaju/
20世紀前半にブラジル先住民の研究に身を捧げた社会学者カート・ウンケルの視点で、先住民の追放・迫害の様子を描いていくという作品。
本作はあいち・なごやインターナショナル・アニメーションフィルムフェスティバルの長編コンペティションにもノミネートしており、そちらで鑑賞してきました。見応えのある作品でしたが、そちらでは受賞ならず。
リベンジなるか。
以上、今年は7作品がノミネートしました。
例年よりも少ない!…….と言いたいところですが、今年からIndie Box部門という新たな部門が設立されまして、こちらでは中編作品10作品が選出されています。
Indie Box部門(コンペティション) | 新潟国際アニメーション映画祭
niigata-iaff.net
長編アニメーションの映画祭という当初のコンセプトから少し離れてしまうような気もするのですが、逆に中編というサイズ感に限定したコンペティションは日本では珍しいので。新潟の新たな色となるかもしれません。
映画祭は2025年2月20日〜25日。
今年は私は行けなさそうなので、遠方から成功を祈っております。
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